捕獲対象【天童覚】

＊ ページ30

Aside







『美味しそう！』





頂きます。と言ってパスタを食べ始める





私の横に天童さん、
目の前に瀬見さんという座り方。






天童さんと瀬見さんが連れてきてくれたのは
おしゃれな内装の洋食店で、値段も案外リーズナブルという最高なお店だった。






天童「Aってさー、今まで告られたりする事なかったの？」






突然振られた話題に眉をしかめる






瀬見「確かに天童が初彼氏とか意外だよな。
こいつのどこに惚れたワケ？」






天童「英太君、なんか失礼…」






食べかけのピザをお皿に置く






『一言では言えません。

天童さんの、子供っぽいけどたまにすごく大人っぽくなるところとか好きだし…あとは』






天童「あとはあとは！？」







『ギュッてされると安心するし…//』







天童「あ〜…」






瀬見「つまりAは…」







「「甘えん坊」」






その言葉に顔がカッと熱くなる






『わ、悪いですか！？//』






そう言って二人を睨むと
顔を見合わせて大爆笑し始めた






天童さんが私の頭をポンポンして





天童「俺、Aのそうゆーとこ好きだわ」





って言った







私だって天童さんのそう言うとこが好き…






なんて、思ったりする








瀬見「(俺邪魔か…)

あー宿題あるからそろそろ戻るわ。
ゆっくりしてこいよー」






瀬見さんは気を使ってくれたのか
お金を置いて帰った。





どうしよ…昨日の事もあって天童さんと二人きりになるのが恥ずかしい…//






『あ、あの…天童さん』






天童「………。」






天童さんは頬杖を付いて
何か考え事をしているみたいだ。






『天童さん？』







天童「！…ああ、ごめんぼーっとしてた〜。

ピザ食べ終わったら俺らも出ようか？」






『？はい』







気のせい…？







何だか今の天童さんは
いつもと様子が違う気がした









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