憂い ページ18
Aside
白布「もう殴ったりしない。悪いところ全部直す。
だからもう一回だけ、俺と向き合って欲しい…
頼む、A。」
・
・
次の日の朝から
賢ちゃんの態度はがらりと変わった。
白布「おはよう。」
朝起きると既に朝食が机の上に用意されていた。
賢ちゃんが私に近づいて来て
抱き締められ額にキスされる。
白布「Aの好きなパンケーキ作ったよ。
冷める前に早く食べよう。」
『…うん。』
結局昨日、別れられなかった。
賢ちゃんは「チャンスが欲しい」と私に懇願し続けた。
私が首を縦に振るまで、頑として寝かせてもらえなかった。
埒が明かないと思って、最終的に賢ちゃんの言うことを聞き入れるしかなかった。
スマホは…結局返してもらってない。
今日大学帰りに信君の家に寄れるから、その時にでも話そう…。
白布「今日から、俺が大学まで送り迎えするよ。」
『…え。』
白布「車で送ってく方が…電車で行くより楽だろ？」
賢ちゃんが優しい声で言う。
優しい言葉や声色とは裏腹に
その瞳は驚くほど冷たくてぞくりとした。
白布「…早く食べないと、冷めるよ？」
『あ、いただきます…。』
怖い…。
信君に、会いたい…。
・
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 196人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Sally - すき (2022年9月29日 4時) (
レス) @page26 id: f661e07910 (このIDを非表示/違反報告)
stgy - 『信…くん……』 終わり 私:グハッt (2021年6月28日 21時) (レス) id: 05b8f4c815 (このIDを非表示/違反報告)
餅 - 赤ずきんさんの、小説一番好きです！応援してます！ (2020年12月7日 22時) (レス) id: 1246f5d2cc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：赤ずきん | 作成日時：2020年8月9日 0時
