決断 ページ17
白布side
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その日はいつも通り実習を終えて
いつもと何ら変わりなく家に帰った。
違ったことと言えば
いつもなら部屋着に着替えてる筈のAが
何故か深刻な顔で、着替えもせずリビングの椅子に座ってたことくらいだった。
そして俺の方を見るなり
『大事な話があるの。』
そう言って真っ直ぐに見つめてきた。
・
・
・
『別れたい。』
白布「…は？」
あまりにも唐突なその言葉。
一瞬意味が理解できなかった。
白布「……冗談、だよな？」
首を横に振るA。
夢であって欲しい。
心底そう願った。
白布「………理由、は。」
何とか声を絞り出す。
『賢ちゃんが暴力奮うようになってから、段々恐怖で縛りつけられてるだけの関係にしか思えなくなった。
それで…他に好きな人が出来た。』
よりによってその返答は
俺にとって一番最悪な返答だった。
白布「……しろ。」
『え…？ごめん、今なんて……』
白布「そいつに、電話しろって言ってんだよ！！！
今、俺の目の前で…！」
Aは一瞬躊躇いの表情を見せたが、すぐにスマホを取り出して電話番号を打ち込む。
スマホを耳に当てたAは、唇が震えていた。
『あ…もしもし。あの…』
スマホを引ったくる。
『！』
白布「お前が浮気相手か？
二度とAに近づくな。」
『ちょっと賢ちゃん！？
何言ってるの！やめて！！』
【あんた…Aの彼氏か？】
電話の向こうの男は関西出身であろう訛りで、落ち着いた声色だった。
電話を切り自分のポケットにしまう。
『返して！！』
Aが必死に俺の腕にしがみついてくるから
その手首を掴んだ。
白布「スマホは後で返すから…ちゃんと話そう。」
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Sally - すき (2022年9月29日 4時) (
レス) @page26 id: f661e07910 (このIDを非表示/違反報告)
stgy - 『信…くん……』 終わり 私:グハッt (2021年6月28日 21時) (レス) id: 05b8f4c815 (このIDを非表示/違反報告)
餅 - 赤ずきんさんの、小説一番好きです！応援してます！ (2020年12月7日 22時) (レス) id: 1246f5d2cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤ずきん | 作成日時：2020年8月9日 0時
