捕獲対象II【天童覚】

距離 ページ17

天童side






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Aの手が震えてた






そこで「何やってんだ俺」
と我に帰った。






初めて会った時から

すごい好きだった女の子







その子を傷つけてしまった







それでもAは、俺を心配してる







天童「…俺、前にも話したように愛された事ないんだよね。

だから、Aの事抱く以外にどうやって大事にすればいいのか分からない」








あーあ…最低だわ俺






こんな事言ったら
嫌われんのも目に見えてる






つーか、付き合ってすぐ抱いてる時点で
最低な男だろ







Aは無言だ









『………十分大事にしてくれてるじゃん』







天童「え…？」







『だって、愛してくれてるからそんなに私の事考えてくれてるんでしょ？』






天童「！」







『愛し方とか大事にする方法とか、それって決まった形はないと思うの。

私は覚に出会ってから、勝手に愛されてきたって思ってるよ？』






天童「A…………うおっ！？」







Aが俺の胸にダイブしてきたから
そのまま後ろに倒れそうになる。







『覚大好き！』









天童「………」









何だ…俺








柄にも無く考え過ぎてたみたい








天童「俺のが好きだしー！」








そう言ってAを思いっきり抱き締めた








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