episode23 ページ23
夜になって、随分と久しぶりに私の電話が音を立てた。
愛莉や天馬とはメールやちょっとした用事を伝えるために電話したりするけれど、電話より対面で話すことの方が多い。
誰かと見てみれば『江戸川音』の文字。
「…え、晴が…バイト先に…?!」
なんで晴がコンビニ…?!
というか、音さんのバイト先はコンビニだったのね。裏方とか絶対顔バレしないところにしたらいいのに。
「…新しいバイト先紹介しましょうか。家の系列だったら口封じしてあげるわよ」
『いや、そこまでして頂かなくてもっ。今のバイト先も気に入ってますのでっ』
「…そう」
見つかったら私も大変なんだけどなぁ
『なんか、火星の石とか頼んでて。いつもは小林さんっていう年配の方が来てたんだけど、今日は神楽木で』
「あぁ、晴の執事さんよ、小林さんって」
『…バレたよね』
「…バレたでしょうね」
でも、晴のことだから音さんの庶民狩り以前に自分のプライドのこと考えてそうだからなぁ
問題は音さんを英徳から追放して口封じをするか、校内で圧力をかけて口封じをするか…。
明日あって話をしてみる、か…。
『あの、ずっと気になってたんですけど』
「ん?なにかしら?」
『どうしてAさんは私のこと、そんなに気にかけてくださるんですか…?』
「…え、どうして、って…」
どうしてもなにも、ねぇ。
「音さんが庶民だってバレたりしたら、私も面倒でしょう。お友達なんだし」
『え…、友達…?』
音side
『私、こうやって誰かとお喋りするの初めてなの。愛莉達とは距離を置いてからちょっと気まずくてなんか仲良くなりきれてないって言うかで』
「え、それは」
『だから、誰かとこうやってお話出来ること、すごく嬉しく思ってる』
電話から聞こえてくる告白に、驚きを隠せない。
学校ではみんなに慕われて、ファンクラブもできちゃうぐらいのほんとに完璧なお嬢様。
そんな心の内を誰も知らなかったんだ。
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Yuria(プロフ) - 美琴さん» わざわざありがとうございます!全然気づきませんでした…!直しておきます。これからもどうぞよろしくお願いします (2018年5月20日 3時) (レス) id: ef6245827b (このIDを非表示/違反報告)
美琴 - こんばんは(*^^*) 物語読みました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2018年5月16日 19時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
美琴 - 物語読んでいて気が付いたのですが...。 episode9のここの台詞 中でもでもダントツなのはリーダーの…」 これ正しくは中でもダントツではないんでしょうか? (2018年5月16日 14時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
美琴 - 何度も続けてのコメントですみません(・_・;) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 episode8のここの台詞 よって、私は愛莉にも晴にと逆らわず、逆らえずな関係が成り立ってしまっている。 これ正しくは私は愛莉にも晴にもではないんでしょうか? (2018年5月16日 14時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
美琴 - またまた続けてのコメントですみません。 episode7のここの台詞 「…間違ってる、なんて気づかないんだろうな」 これ正しくはなんでではないんでしょうか? (2018年5月16日 14時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Yuria | 作成日時:2018年4月22日 0時