▼続き ページ4
気づかれないように近づいて、後ろから抱きついてみれば最初はビクッと肩を震わせたものの何も言わずそのまま抱きつかせてくれる。
だが……
それで俺が満足すると思うか?
お得意の『蛮族スタイル』でAに後ろから絡みまくる。
ぎゅっと抱きしめたり、顔を埋めたり、首元に息を吹きかけたり……
「ねぇ…グルちゃん」
「……。」
「あのぅ……グルサン?」
「……。」
何度もAが俺の名前を呼ぶ……が、総スルーだ。
本当は疲れてるんだろ?だったら素直に俺に甘えろ。
そんな思いで、振り向いたAと目を合わせ見つめる。
「はぁ〜〜〜」
ほら、やっぱりな。我慢してるやろ、お前。
手を伸ばして白くて柔らかいAの頬を撫でれば、気持ちいいのか瞼を閉じて手に擦り寄ってくる。
「…ありがと、グルちゃん。もう大丈夫。仕事するね?」
「…………。」
目の下にくっきりと隈を作っておいて何をもって大丈夫だと言うのか………ったく。
ふにふにふにふにふにふに…
ふにふに……
ふにふにふにふに…………
ふにふにふにふー……
「…っっグルちゃん邪魔ぁあ〜!」
……ふに。
懇願するように叫んだA。
手を止めニヤリと無言で笑う俺。
その叫びが俺への愛故なのは百も承知だが、長いこと待たされた俺はそんなに優しくないゾ。
それを察してか、Aは「あ、しまった…」という顔をしたがもう手遅れ。
ぐるりとAを床に敷く。
それからAに溢れんばかりの愛を落とせば、最初は俺の胸や肩を叩いていたその手も段々と力が抜けていき、目は溶けるような熱っぽいものへ変わっていった。
そんなAがどうしようもなく可愛く、服の中にスルリと手を入れれば、ぺしっと払われる……が、それが拒否ではないのを知っている。
「…………。」
「…………っ」
「…………。」
「…………っ……うぅ」
対抗して見つめてくる目がどんどんと弱気になっていく……そして、
勝った
「〜〜〜っあー!もう!分かったってば!あと30分、30分で終わらすからそれから……ね?」
お前はそうやっていつも……
俺の理性が持つわけないやろ。
「…Aから誘っとるんか?」
好きや。
俺の一言一言に真っ赤になるAも、たった一言で無意識にも俺を翻弄するずるいAも。
真っ赤に染まったAの耳に口を近づけて、
「30分後も満足させてくれるんだろ?」
そう囁いた。
帰す気は無いぞ、シンデレラ?
289人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
角砂糖(兼:ただの炊飯器)(プロフ) - ランさん» 書けました!宜しければ読んだってくださいm(*_ _)mリクエスト本当に嬉しかったです♪ありがとうございました (2018年3月14日 16時) (レス) id: b04e9ddf40 (このIDを非表示/違反報告)
角砂糖(兼:ただの炊飯器)(プロフ) - ランさん» ありがとうございます!!もちろんです(*^^*)ぜひぜひ書かせていただきます (2018年3月14日 15時) (レス) id: b04e9ddf40 (このIDを非表示/違反報告)
ラン(プロフ) - リクエストよろしいでしょうか?鬱先生のハッピーエンドのお話をお願いしたいです! (2018年3月14日 15時) (レス) id: e5666d0338 (このIDを非表示/違反報告)
角砂糖(兼:ただの炊飯器)(プロフ) - 十弧さん» 良かったぁ!!!リクエスト本当に嬉しかったです_( _´ω`)_♪ぜひぜひこれからも来たって下さいね、いっぱい書きたいです!ありがとうございました (2018年3月14日 0時) (レス) id: b04e9ddf40 (このIDを非表示/違反報告)
十弧(プロフ) - 角砂糖(兼:ただの炊飯器)さん» リクエストしにお邪魔させて頂くかも知れません…。これからも作者様のお書きになるお話を楽しみにしています。これからもご無理なさらず頑張って下さい! (2018年3月14日 0時) (レス) id: f05eea04c6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:角砂糖 | 作成日時:2017年12月2日 19時