▼続き ページ17
「トントン君星好き?」
「おん……まぁ好きやけど」
「じゃあ私の事は??」
「お帰りください。」
「そっか!じゃあ星一緒に見に行こう!」
「話の流れェ……」
「来週!めっっちゃ天の川が綺麗なんだって!……ってトントン君待ってぇええええ!」
そう言えばニュースでそんなこと言っとったな…なんて思いながら後ろから聞こえる声を無視してスタスタと長い廊下を歩いていった。
ただ、毎日のこれで
「今日も平和やなぁ」って。
「ずっとこれ続くんやろな」って。
勝手に思っている自分がいた…
…あの光景を見る一週間前までは。
「……A…さん?」
ズタズタに切られた制服に、乱雑に長さの揃わない髪、それから腕や頬や脚に出来た痣や傷。
帰り道、偶然彼女の家の前を通ればこの光景。
家の前にいるって事は親からー……
「言わないで」
いつもの彼女からは想像もつかない冷たく低い声色に俺も彼女自身もハッとした。
「…あ………や、やだなぁ……いるなら言ってよ……一番見られたくなかったのに…なぁ…」
上手く笑えてない笑顔。綺麗な顔に付けられた頬の傷。
「……トントン君はやっぱり優しいね。」
「あ……」
気がつけばその頬に手を、震えながらも添えていた。
そんな俺の様子に、今度は優しく微笑んだAさんはゆっくりと口を開けた。
「あたしの両親……自分達の仕事の事しか頭になくておかしいんだよね。だから逃げて一人暮らししてたんだけど見つかっちゃったみたい。」
「逃げてた……?」
「そう、逃げてた。トントン君がいつも注意するこの髪色……実は遺伝なの。おばあちゃんがフランスの人だったから。」
そうやったんか……
いつも注意していた髪色。うちの学校は髪を染めるのは禁止されていた為にAさんに注意していたが、地毛ならば話は別だ。
「なんで早くそれ言わんかったん?」
「だって、そしたらトントン君とおしゃべりする時間減っちゃうのやだったから。」
そんな理由で……なんて呆れたような顔をすれば、
ふふっ♪、だなんて嬉しそうな顔をするもんだから何も言えなくなる。
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昨日は大先生の顔出しにびっくりした作者です、どうも乁( ˙ ω˙乁)笑
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角砂糖(兼:ただの炊飯器)(プロフ) - ランさん» 書けました!宜しければ読んだってくださいm(*_ _)mリクエスト本当に嬉しかったです♪ありがとうございました (2018年3月14日 16時) (レス) id: b04e9ddf40 (このIDを非表示/違反報告)
角砂糖(兼:ただの炊飯器)(プロフ) - ランさん» ありがとうございます!!もちろんです(*^^*)ぜひぜひ書かせていただきます (2018年3月14日 15時) (レス) id: b04e9ddf40 (このIDを非表示/違反報告)
ラン(プロフ) - リクエストよろしいでしょうか?鬱先生のハッピーエンドのお話をお願いしたいです! (2018年3月14日 15時) (レス) id: e5666d0338 (このIDを非表示/違反報告)
角砂糖(兼:ただの炊飯器)(プロフ) - 十弧さん» 良かったぁ!!!リクエスト本当に嬉しかったです_( _´ω`)_♪ぜひぜひこれからも来たって下さいね、いっぱい書きたいです!ありがとうございました (2018年3月14日 0時) (レス) id: b04e9ddf40 (このIDを非表示/違反報告)
十弧(プロフ) - 角砂糖(兼:ただの炊飯器)さん» リクエストしにお邪魔させて頂くかも知れません…。これからも作者様のお書きになるお話を楽しみにしています。これからもご無理なさらず頑張って下さい! (2018年3月14日 0時) (レス) id: f05eea04c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:角砂糖 | 作成日時:2017年12月2日 19時