第259話〜蓬莱side〜 ページ22
〜回想〜(日向中１・A中2)〜
最初から、気に入らなかった。
テニスの名門校、霧沢学園中学に入学した僕は、引き取ってくれた親代わりである兄さんの影響でテニス部に入部することにした。
見学に行くと、流石“影の王者”と呼ばれてるだけのことはあって、レベルが高く、レギュラーは段違いだった。背も高いし、容姿も良い。天は二物を与えるってやつ…？
けれど、そのレギュラーの中に一人…妙に目立つ人がいた。
その人はレギュラーの中で一番小柄な人だった。顔立ちも女の子みたいに綺麗で可愛らしい感じだし、華奢な体型で、手足もびっくりするくらい細い。
それなのに重い球を軽く打ち返すし、強烈なショットを打つ。姿勢も技術も綺麗だ。
見た目は華奢な美少年。けれどその実力はレギュラーに見合うものだ。そのギャップに驚いた。
レギュラーではない先輩に聞いてみると、その人は柊奏人先輩という2年生のレギュラーで、学年でも一番の実力者だという。
人は見た目に寄らないな…と思った。
部の感じを見ていて、柊先輩が部員からすごく慕われていることがすぐに分かった。
この時はただ、人気者の綺麗で強い先輩、って感じだった。
それが変わったのは、入部して二週間経った時だった。
その日、たまたまいつもより早く来た朝練にはまだ誰もいなかった。とりあえず着替えて適当に掃除か基礎練でもしておこう…そう思って更衣室のドアを開けた僕は絶句した。
中に一人の女の人がいたのだ。しかも着替え中。
その時は恥ずかしさとか、ラッキーとか思うよりも、ただ衝撃が勝った。咄嗟にドアを閉めた。
なんで…なんでなんで？なんで女がいるの？
女性恐怖症だった僕がこの時感じたのは混乱と恐怖だった。
座り込んで数分後、ドアが開いてさっきの女の人が顔を出した。
「…蓬莱日向君だよね？驚かせてごめんね…。…ちょっと、入ってもらってもいいかな？」
綺麗な顔に、綺麗な声。
正直死ぬほど嫌だったが、話す感じ的に彼女は僕のことを知っている。それにおそらく先輩だろう。
なら断るわけにはいかない。恐怖心を抑え込んで更衣室の中へ入った。
蓬「貴方、誰ですか？」
あ「…私は2年生の月宮Aです。勝手に入ってしまってごめんなさい。」
月宮A…あ、可愛いって噂の先輩か…たしかにすごい美少女。
蓬「月宮先輩はなんでここに？」
あ「それは… (ガチャっ !?」
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輪廻(プロフ) - フーカさん» そうですね！月乃さんの作品は僕も好きですし、頑張って下さい！！ (2020年11月21日 19時) (
レス) id: a614865e72 (このIDを非表示/違反報告)
フーカ - 月乃さんに、アンチのコメントに負けないでください！更新気長に楽しみに待っています。 (2020年11月21日 1時) (レス) id: 25fb134260 (このIDを非表示/違反報告)
フーカ - この報道を少なくするためにも、ひとりひとり、自分の発言には責任を持つべきだと思います。 (2020年11月21日 1時) (レス) id: 25fb134260 (このIDを非表示/違反報告)
フーカ - でも、あさんだけではありません。このうらつくを観ている人全員がコメントをするときは、作者さんの作品を侮辱したり貶したりしてはならないのです。このような発言が命を奪うかもしれません。近頃ニュースで、次々有名人が自殺した報道がありました。 (2020年11月21日 1時) (レス) id: 25fb134260 (このIDを非表示/違反報告)
フーカ - あさん» 輪廻さんのゆう通りです。私はこの作品がすきです。あさんがこの作品を侮辱する権利は一切ありません。『この感想を書こう』ではみんなで楽しく感想を出しあったり、作者の月乃さんを応援したりするところだと思います。 (2020年11月21日 1時) (レス) id: 25fb134260 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月乃 | 作成日時：2015年4月20日 23時
