仇。 ページ12
『…』
目覚めたら、自室に戻っていた
きっと鬼の誰かが運んでくれたんだろうな
誰かはわからないけど
『あれ、記憶戻ってる』
親の名前は思い出せないままだけれどきっと元から覚えていなかったんだろう
勢いよく扉を開く
『おはよう無惨!』
「!?」
どうしてそんなに驚いているんだろう?
すごく目を見開いている無惨
やーだイケメンが台無しよ!!
……冗談だけど
「お前、今まで挨拶なんてしなかったのに」
『?』
「人間に戻りたいんじゃなかったのか」
『人間に戻る?元から鬼じゃん何言ってるの?』
黙って下をむく無惨
後ろから上弦達がやってくる
「Aちゃん!大丈夫!?」
「生きていたのかお前!」
『は?生きてるわ』
猗窩座殿、失礼すぎんか
「…は、はは!」
急に笑いだす
なにそれ怖すぎ
「そうか、お前ついに鬼になったのか」
『は、』
「血鬼術、使えるようになってしまったな?」
『なに言ってるん、』
「だそうだぞ、"幽幻"」
「ッ……!」
上弦の中に交ざって唇を噛み締めている彼に視線を向ける
「諦めて兄妹で私に貢献しろ」
あぁ、お腹空いたな。
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作者名:ゅ | 作成日時:2020年1月6日 16時