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どこにいるだろう。と考えた結果十中八九体育館だと考えた。
見事に的中し、体育館に向かう道すがら、ルフィたちと出会った。
「A〜！どこ行ってたんだよ〜！」
ルフィに早速話しかけられる。
体育館の入り口に生徒たちがぞろぞろと吸い込まれていって、体育館内はざわめきに満ちてここからでもその騒ぎようが聞こえる。
と、
「皆さん文化祭お疲れ様でしたーッ！！」
ここ数日間ですっかり聴き慣れた文化祭実行委員長の男子のテンションの高い声が聞こえてくる。
ついに始まるのだ後夜祭が。
合いの手が起こった時、
「早く行こーぜ！」
ルフィが走り出そうとする。
それを手を掴んで止めた。
『ルフィ、ちょっと話があるの』
真剣な眼差しで見つめた。
「…おう！」
いつもと変わらず元気に微笑んでくれる。
だがわずかに違和感を覚えた。取り繕っているような、そんなような。
『ごめん！みんな、ルフィ借りるね！』
全員無言で承諾してくれる。
前へとルフィを引っ張り、盛り上がりを後ろに体育館を離れた。
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人のいない廊下は2人の靴音だけがよく響いていた。
進み続ける。
なるべくルフィを傷つけたくはない。どうやって断れば1番良いんだろうか。
「A〜、どこ行くんだ〜？」
『教室かな…』
そう答えると、ルフィが不意に立ち止まった。
グンッと逆に引っ張られる。
「ここでよくねェか？」
何を話すか分かっているよう。
ルフィにしては察しが良かった。
急にひどく緊張してきた。深呼吸する間もない。
ただただ心臓がドクンドクンと急速に鳴る。
『あ、あのね、私……』
ここでつっかえつっかえ話して口籠るのはよくない。
決意を固めた。
反射的に手を握りしめる。膝が震えた。
『……私、やっぱりロー先生が好きだから、ルフィとはお付き合い出来ない。ごめん』
言った。
人からの好意を拒否するなんてこんなに辛いことなんだと胸が痛む。
「…っし！分かった！Aがそう言うんなら仕方ねェな！」
あまりにもあっさりで、こちらが拍子抜けしてしまう。
握る力が思わず緩んだ。
『…る、ルフィ？』
「Aが嫌ならやんねェし、無理に言わねェよ」
ああ。
良心がちくちく刺されるように痛む。
胸が痛い。
ほんとなんだ。
ほんとに私のこと好きなんだ。
自惚れしすぎかも知れないが、ルフィの表情を見れば分かる。
笑顔。だけど苦しそうで辛そうで。淡い。そんなふう。
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はるさめ(プロフ) - あの、最初の6~7ページかが名前になってて設定した名前に変換されてません。そしてこの作品凄く面白いですね！まだまだ最初部分しか見れてませんが…頑張ってください！応援してます！ (2023年3月1日 15時) (
レス) @page7 id: 299e20c6a9 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり(プロフ) - あんちょろさん» コメントありがとうございます！遅いですが夜勤頑張ってください！夜更新が多いので気長に待っていただければ…送別会は割と力入れるので楽しみにしていてください！ (2022年10月22日 9時) (レス) id: f1de8a3da7 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり(プロフ) - ききぽんぬさん» コメントありがとうございます！読んでいただいて光栄です！お気に入り登録もありがとうございます😭更新頑張ります！ (2022年10月22日 9時) (レス) id: f1de8a3da7 (このIDを非表示/違反報告)
あんちょろ(プロフ) - 夜勤なうなのにもう送別会編が気になって眠れません（夜勤だから寝るな！） (2022年10月21日 23時) (レス) @page45 id: 67b3a9cf2e (このIDを非表示/違反報告)
ききぽんぬ(プロフ) - はじめまして、こんにちは！昨日、この作品と出会ってめちゃくちゃおもしろくてあっという間に全て読みました！続編が出来るということでとても嬉しく思います(*´﹀`*)嬉しいお知らせが届くのを楽しみにお気に入り登録させていただきました。これからも応援してます！ (2022年10月21日 11時) (レス) @page43 id: 79ed02044f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おにぎり。
| 作成日時：2022年10月5日 21時
