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「アンも来てくれたのか！」
「昼休憩でね、すごい繁盛ね」
どうやら昼休憩として2人で来たらしい。
まもなくローに夢中のクラスメイトが中に案内し、2人でメニューを見始めた。
「ローくん何食べる？やっぱり和食？」
「……ああ」
ルシアがあれこれローに話しかけているがローはどこ吹く風。
なんで、何で来たんだろう。
お昼なんてどこでだって、他に飲食を出し物にしてるクラスなんかざらにある。
評判聞いて来た？ルシア先生が来たいって言った？
そもそも一緒に食べようって誘ったの？
心臓がバクバクして、悪寒のようなものまで感じる。
心が揺れ、手が震え、苦しい。
ローが何かを探すように、周囲を目だけで見回している。
「Aちゃん、休むか？」
ハッとした。
手が止まってしまっていた。
見かねたサンジに声をかけられすぐ作業に戻る。
『ごめん、大丈夫』
動揺を押し殺しつつ、料理をカウンターに置いた。
『オムライスふたつお待たせです！』
すぐにナミが取りにこちらへと向かう。
その時客の評判はどうだろうかと前を向いたのがいけなかった。
心臓が跳ねる。
目が合うと、時間が止まり周りが透明になった。
ローと明らかに目が合っている。
心臓がバクバクと鳴り止まない。
な、….んで。
自分が探されていたのだ。
それに気がつくと手からするりとフライ返しが落ちた。
カシャーンッ。と言う音とともに我に返る。
『……ごめん』
拾い上げようと屈んだ時、サンジが先に拾い上げ、
優しく、それでいて芯の強い声色で。
「Aちゃん」
肩を優しく叩かれる。
「ここはなんとかできる。裏で休んでたほうがいい」
『で、でもっ、私ほんとに大丈夫だから___』
「Aちゃん」
微笑みを浮かべた。
「大丈夫だ、現役コック舐めてもらっちゃ困る」
『……うん、』
「おれから皆に話しとくから』
どこまでもサンジは優しかった。
しおれるように頷いて、キッチンが持ち場のクラスメイトに何事かと心配されながら控え室へ。
店の騒がしさが誰もいない控え室によく響く。
座り込んで、何してんだろうと呟く。
フラれただけでこんなになって、
何してんだろう。
迷惑かけすぎだよ。
アルバイトで鍛え上げたメンタルがズタボロだ。
と、足音がした。
そういえばそろそろシフト交代だな。と、ふと思う。
顔を上げると、
「A！どうしたんだ！？」
ルフィが立っていた。
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はるさめ(プロフ) - あの、最初の6~7ページかが名前になってて設定した名前に変換されてません。そしてこの作品凄く面白いですね！まだまだ最初部分しか見れてませんが…頑張ってください！応援してます！ (2023年3月1日 15時) (
レス) @page7 id: 299e20c6a9 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり(プロフ) - あんちょろさん» コメントありがとうございます！遅いですが夜勤頑張ってください！夜更新が多いので気長に待っていただければ…送別会は割と力入れるので楽しみにしていてください！ (2022年10月22日 9時) (レス) id: f1de8a3da7 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり(プロフ) - ききぽんぬさん» コメントありがとうございます！読んでいただいて光栄です！お気に入り登録もありがとうございます😭更新頑張ります！ (2022年10月22日 9時) (レス) id: f1de8a3da7 (このIDを非表示/違反報告)
あんちょろ(プロフ) - 夜勤なうなのにもう送別会編が気になって眠れません（夜勤だから寝るな！） (2022年10月21日 23時) (レス) @page45 id: 67b3a9cf2e (このIDを非表示/違反報告)
ききぽんぬ(プロフ) - はじめまして、こんにちは！昨日、この作品と出会ってめちゃくちゃおもしろくてあっという間に全て読みました！続編が出来るということでとても嬉しく思います(*´﹀`*)嬉しいお知らせが届くのを楽しみにお気に入り登録させていただきました。これからも応援してます！ (2022年10月21日 11時) (レス) @page43 id: 79ed02044f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おにぎり。
| 作成日時：2022年10月5日 21時
