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戸惑いながらインターホンを押す。
しかしスピーカーも何も入らず、音沙汰なし。
もしや留守………？
不安になって来た時、ドアが開いた。
ドアの開く金属音が、Aの耳に深く響く。
「来たか」
出迎えたローは黒のタートルネック、メガネを着用し、脱帽。完全なるオフ姿。
Aの萌えポイントにクリティカルヒットだった。
しかし長々と余韻に浸っている場合ではない。
これからフラれるのだ。もう一度覚悟し直す。
「入れ」
『お、お邪魔します』
靴を脱いで上がった。
前を歩くローの背中を見つめながら緊張感を募らせる。
いくつかの部屋に続くドアを通り過ぎながらリビングへ。
ドアが開くと大人の余裕を感じさせるモノクロで統一されたリビングコーディネートが出迎えた。
「座れ」
ローがキッチンに向かいながら広々としたリビングに相応しい大きなコーナーソファを指す。
これまた高級そうなブランドものだった。
恐る恐る腰掛けるとしっかりした弾力で支えられる。
薄い蜂蜜色の照明に照らされながら借りて来た猫のように縮こまる。
「コーヒーと紅茶、どっちがいい」
『え？…えっ、と、紅茶で』
飲み物…いる？
そんな長話になるの…？
おまえとは付き合えない。以上。じゃないのか？
ローが優雅な手さばきで紅茶を淹れる。
慣れてるなぁ。
カップを2つ手前のローテーブルに置いた。
ちなみにローはコーヒーだった。
ちょうどコーナーを挟んでローが斜めに座った。
ローの重さで深く沈むソファ。
『せんせー、マンション住みなんですね。何も話してくれないから分からなかったですよ。しかもワンフロアの最上階。こんな広いところで1人寂しくならないんですか？』
「別にならねェな、快適だ」
『最上階マンションってすごいお値段しますよね？よく住めますね、あ、でも先生医師免許あるから医者だし、全然住めますね、てかほんと広いですね。大人数でパーティとか出来そ_____』
「A屋」
ローが落ち着いた低い声で名前を呼ぶ。
どうやら伝わってしまっていたらしい。
話してほしくない。その一心が出てしまっていて1人で喋り続けてしまっていたことに。
「おまえは話を聞きに来たんだろ」
『…はい……』
「覚悟はしてこいと言った、してきたからここにいるんじゃねェのか」
『………はい』
「なら早いとこ話すぞ、質問はそれからにしろ」
話しが始まった。
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はるさめ(プロフ) - あの、最初の6~7ページかが名前になってて設定した名前に変換されてません。そしてこの作品凄く面白いですね！まだまだ最初部分しか見れてませんが…頑張ってください！応援してます！ (2023年3月1日 15時) (
レス) @page7 id: 299e20c6a9 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり(プロフ) - あんちょろさん» コメントありがとうございます！遅いですが夜勤頑張ってください！夜更新が多いので気長に待っていただければ…送別会は割と力入れるので楽しみにしていてください！ (2022年10月22日 9時) (レス) id: f1de8a3da7 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり(プロフ) - ききぽんぬさん» コメントありがとうございます！読んでいただいて光栄です！お気に入り登録もありがとうございます😭更新頑張ります！ (2022年10月22日 9時) (レス) id: f1de8a3da7 (このIDを非表示/違反報告)
あんちょろ(プロフ) - 夜勤なうなのにもう送別会編が気になって眠れません（夜勤だから寝るな！） (2022年10月21日 23時) (レス) @page45 id: 67b3a9cf2e (このIDを非表示/違反報告)
ききぽんぬ(プロフ) - はじめまして、こんにちは！昨日、この作品と出会ってめちゃくちゃおもしろくてあっという間に全て読みました！続編が出来るということでとても嬉しく思います(*´﹀`*)嬉しいお知らせが届くのを楽しみにお気に入り登録させていただきました。これからも応援してます！ (2022年10月21日 11時) (レス) @page43 id: 79ed02044f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おにぎり。
| 作成日時：2022年10月5日 21時
