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生徒たちの伝達は速かった。
「ルシア先生とロー先生、大学の先輩後輩らしいよ」
HR中、後ろの席の子たちの話。
担任の話中もその言葉だけが頭に残っており、顔の目の前で手を組みながらそれっぽい理由を肯定しようとしていた。
な、なんだ、大学の先輩後輩か。
そりゃ、再会驚くよね！先生知らなかったわけっぽいし？
だが、ローがルシアを見つめる目を思い出し、うまくいかず。
いやあれは、何かあった顔だよ。
昔絶対なんかあったよ。
悶々と考えているうちにHRがいつの間にか終了しており、あっという間の放課後となった。
自分の視界が狭くなっているのが分かった。鼓動が早鐘を打ちはじめ、息が上がり、やきもきする気持ちが胸いっぱいに広がって不安で胸が締め付けられる。
どうする、どうする、と頭の中に充満する。
一心不乱に思考を巡らせ、急いで荷物をカバンに詰めていると、
「A〜！サンジがバラティエの新作料理試食会やるってさ〜！行こーぜ！」
後ろからルフィが巻きついてきた。
これは男女構わず、先生にもやるので皆も特に深い意味はないと捉えていた。
だがもちろんたまに本気にしてしまう子がいるもので。
ルフィは天然タラシと別名がある。
ルフィの後方にナミやゾロ、サンジにウソップ他にもいつものメンバーが集結していた。
『わっ、びっくりした…』
「あ、ワリィ、行こーぜ！」
『ごめん、私ちょっとロー先生のとこ行かないと…』
「えー！？食わねェのか〜！？」
ルフィが未だに巻きつきながらショックの顔をする。
Aは手を合わせ、ごめんと謝るがなかなか離してもらえない。
そんなルフィにサンジが肩に手を乗せる。
「Aちゃん離してやれよルフィ。」
「でもみんなで食いてェ！」
「ルフィ」
ナミの優しく、それでいて芯の強い響きの叱る寸前の声のトーン。
ルフィはしおれるようにAを離した。
流石は皆のお姉様だ。
ごめん、ナミに視線を送るとナミからはウィンクが返ってくる。
『ほんっとごめん！じゃあ！』
出て行った直後ルフィはうーんと腕を組み悩み始める。
そんな彼を見て案じたロビンがすかさず声をかけた。
「ルフィ？」
「なんかよーAがトラ男んとこ行くって聞くと、胸の奥がもやもやすんだよなァ」
その正体に気がついたロビンは薄く微笑み、ナミは厄介なことになりそうだと頭を抱えた。
ルフィだけがうーんと首を捻るばかりであった。
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はるさめ(プロフ) - あの、最初の6~7ページかが名前になってて設定した名前に変換されてません。そしてこの作品凄く面白いですね！まだまだ最初部分しか見れてませんが…頑張ってください！応援してます！ (2023年3月1日 15時) (
レス) @page7 id: 299e20c6a9 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり(プロフ) - あんちょろさん» コメントありがとうございます！遅いですが夜勤頑張ってください！夜更新が多いので気長に待っていただければ…送別会は割と力入れるので楽しみにしていてください！ (2022年10月22日 9時) (レス) id: f1de8a3da7 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり(プロフ) - ききぽんぬさん» コメントありがとうございます！読んでいただいて光栄です！お気に入り登録もありがとうございます😭更新頑張ります！ (2022年10月22日 9時) (レス) id: f1de8a3da7 (このIDを非表示/違反報告)
あんちょろ(プロフ) - 夜勤なうなのにもう送別会編が気になって眠れません（夜勤だから寝るな！） (2022年10月21日 23時) (レス) @page45 id: 67b3a9cf2e (このIDを非表示/違反報告)
ききぽんぬ(プロフ) - はじめまして、こんにちは！昨日、この作品と出会ってめちゃくちゃおもしろくてあっという間に全て読みました！続編が出来るということでとても嬉しく思います(*´﹀`*)嬉しいお知らせが届くのを楽しみにお気に入り登録させていただきました。これからも応援してます！ (2022年10月21日 11時) (レス) @page43 id: 79ed02044f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おにぎり。
| 作成日時：2022年10月5日 21時
