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「あの人を虐めたのも、ドレス破ったのも、マイク切ったのも全部全部テメェの仕業だろ？」
「ぜ、んぶ、は…私じゃない…」
不安が絶頂を通り越し、座って腕を抱えながら床に蹲っていた。
「しらばっくれんな」
爆豪が己遥の前に立って見下す。
男なら蹴飛ばしていただろう。
「片っ端から可能性のあるアカウント調べ尽くして、で、テメェがこのアカウントで呟いてんの見て、確信した」
爆豪がペラペラと己遥が聞いてもいないのに今までのいきさつを語る。
「俺がテメェのアカウント見つけた時点でテメェの負けなんだよ」
燃え上がるような怒りを覚えた己遥が爆豪を睨む。
それはもう、Aの知っている愛々しい後輩の目ではなかった。
「なぁ？分かるか？テメェのことなんか最初っから興味なんかねぇんだよ」
爆豪が屈んで己遥に近づいたかと思えば、挑発するかのように己遥の耳元で囁く。
己遥が言葉には出ない悲鳴のようなものをあげて叩こうとするも爆豪は避ける。
「上っ面だけの張り付けた笑顔、女優顔負けの泣き顔して、あっけなく俺にフラれたもんなぁ？」
「性格ブスが出てんだよ、クソモブ女」
_____違う、
__違う、
____私は、
____私は、人に見下される側じゃない、
爆豪が立ち上がった時、己遥が爆豪の腕を力一杯掴んだ。
それでも、女の力だけあってすぐに振り払うことができた。
凄まじい怒りが己遥の眉の辺りに這っている。
「私は、……私は可愛くて特別なの、………なのに………、私よりあのブスを選ぶって言うの！？」
爆豪は手を振り解かず、縋ってくる己遥を憐れむように見る。
「この私が告白してやったのに頭沸いてんじゃねぇのかよテメェ！！」
叫ぶ己遥を爆豪はついに振り払った。
「頭沸いてんのはテメェだろ」
「……は？」
「あー、クソダリィ……何？そんなに男をオとせねぇのが悔しいのかよ？」
「……ッ！」
「学校から消えろ、これ以上あの人に手ェだすな」
「アンタなんかこっちから願い下げよ！この私をこんな目に合わせたケリはしっかりつけてやる…アンタの本性全校生徒にバラしてやる！！！」
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作者名：おにぎり同好会委員長。
| 作成日時：2021年12月27日 17時
