爆豪勝己の偽彼女？【爆豪勝己】 (ページ15)

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□バレるページ15

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___嫌だ。

___言わないで。

___止めなきゃ。

___止めないと。

ガラッとドアを豪快に開ける。

音に反応した二人がこちらを見る。

『百合〜？大丈夫？』

いつもの調子で話した。

先程の会話は何も聞いていなかったという雰囲気で。

「…なんで……？」

百合が俯きながらも話す。

『なんか保健室行ったっていうの聞いてさ〜！怪我でもしたのかなぁって！ほら、百合が怪我するなんて珍しいな〜って思ってさ！てか爆豪くんも一緒だったんだ〜！ってあの後分かれてからそのままだもんね〜』

明らかに不自然。

早口で全てを話す。

百合と爆豪がいるところまで歩いていく。

___怪しいか。

そりゃ、そうか。

「あの男は」

爆豪が尋ねる。

「あー！Aちゃん！おったおった。良かったわ〜」

___いるんかい。

という顔で爆豪が舌打ちをする。

「テメェ」

『なっ、なに？』

色々と考え込んでいるうちに横に爆豪が来ていた。

胸がばくんとなる。

彼の眉間に深い縦じわ。

機嫌がいいとは言えなさそうだった。

「後でみっちり聞き殺すから覚悟しとけ」

透目とのことを聞き出すらしい。

爆豪に睨まれた透目はニコッと微笑んで返す。

目が笑ってない。

「爆豪くん、ちょっとええ？」

「あ？」

彼から爆豪に話しかけた。

「Aちゃんも」

『…私も？』

何を言われるかは大体分かっているのに聞き返した。

百合に断って、人通りの少ない所へやって来た。

雰囲気でもう分かる。

「で？テメェはいつから気付いてんだよ、コイツとの関係」

さりげなく、爆豪がAの肩を自分の元へと寄せる。

_____へっ？

てっきり透目から言われると思っていた言葉を彼(ばくごう)から言った。

透目がおもしろそうに笑う。