□文化祭準備 ページ3
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休みが明けて間も無く、学校では文化祭に向けてのHRが行われていた。
「文化祭の出し物は、食堂、レストランのような出し物に決定しました」
委員が内容を話し、進行をする。
初めて飲食のものをするということでAはワクワクしていた。
興奮が高まり、誰かに話したくなる。
隣の席の百合に話しかける。
『楽しみだね！！』
「………あ、うん」
変といえば、爆豪の他にも百合も変だった。
どこか上の空だ。
「では、これからメニューを決めます、紙を配るのでやりたいものを書いてください」
挙手制にしても誰も挙げないことをわかっている委員は話を進める。
賢明な判断だ。
Aはオムライスと書く。
周りを見ると悩んでいる人が多数だった。
料理についてはランチラッシュ先生と練習をして本番に挑むので特に問題はない。
メニューは全部で20個くらい作るらしい。
暇になり、ぽけーっとして過ごす。
と、百合の手が動いていないのが目に入った。
___悩んでるのかな？
と思ったりしたが、皆んなが描き終わる頃になっても動かない。
『百合？』
「えっ……！？なにごめん！なんか言った？」
『もう提出だよ？』
コソッと教える、百合は今何をしていたのかも分かっていなかったようだ。
慌ててトンカツと書く百合を眺める。
後ろから紙が回ってきた。
自分のものを重ね、前の人へと渡す。
『ねぇ、百合、なんかあった？』
「えっ！？何もないけど！」
明らかに態度に落ち着きがない。
『ならいいけど…』
心配そうに眉を下げて、Aはシャーペンを筆箱へとしまった。
___爆豪くんのところは何するんだろ。
くだらないことを考えた。
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作者名：おにぎり。
| 作成日時：2021年10月23日 11時
