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Aはやはりルシアとローがキスしたという事実がかなり鮮明で、2ヶ月ほどだった今でもまだ消えない。
沈黙が車内全体に染みていく。
「そうか」
『はい』
見つめてくる眼差しに、驚きがあった。
重い女かもしれない。呆れられたかも。幻滅されたかも。
そんな不安が全身を巡る。
「…お互い様だったみてェだな」
ローがつけていたピアスを外しながら。
Aは急な行動に驚いて、ただただ目を見張って見るのみ。
「そうだな、年代の社会人同士のカップルのプレゼントなんかそんなもんだ」
ああやっぱり。
「…だが、おまえが何を思っておれの為のプレゼントを選んだのか、何を思って時間を割いたのか、何を思っておれの為に金を使ったのか。そういうことの方が大事だ」
外したピアスの代わりにAがプレゼントしたピアスをローは代わりにつける。
1番プレゼントしたいものではなかったが想像の遥か上をいく、似合いっぷりだった。
タイミングは今ではないだろうに不覚にも見惚れてしまう。
ドキドキしすぎて熱い血がぐるぐると巡回して、頭の芯がボーッとする。
まるでそこだけが異世界のように感じられた。
「物にいくら払うかの価値観と、心緒は別物だ。時間なんか腐るほどある、時間をかけていきゃ大丈夫だろ」
いつまでこの関係が続くかも分からないのに、ローは時間が解決してくれると言ってくれる。
それはこの先何年、何十年と関係が壊れないことを意味するわけで、
『好きだなぁ…』
Aはほとんど無意識に呟いていた。
一瞬の間が生まれる。
ローの顔が紅潮していくのを見届けたそのとき、ようやく自分が何を言ったか気づいた。
Aも羞恥で真っ赤に染まっていく。
『えっ、あっ、いやっ！今のはそのっ、気持ちが溢れちゃって？みたいな！？ありますよね！無意識に口開いちゃって言っちゃうの！今がまさにそれというか！』
「ッ、…A屋」
ローがぎこちなく咳払いを挟む。
『あのっ、いや、あの、これはですね！』
爆笑されているに違いないとなんとか訂正しようとする。
穴があったら入りたい。
「A屋」
『…ッ、はい……』
ローがもう一度呼びかけてきた。
その改まった響きに驚いてAは止まる。
「家に来ねェか」
Aが瞬きを繰り返す中、ローは照れ臭そうに手を首の後ろにやりながら、こちらを見つめてくる。
同じように紅潮しながら、
『…はい』
返事をした。
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sahokokapi(プロフ) - ロー先生、カッコ良すぎる！！続きが楽しみになってきた(*≧∀≦*) (5月18日 23時) (
レス) @page14 id: 95ad17c84b (このIDを非表示/違反報告)
popo(プロフ) - とても面白いです。続き楽しみにしています (2023年1月24日 17時) (レス) @page50 id: b53f6e36c7 (このIDを非表示/違反報告)
kanata(プロフ) - おにぎりさん» 更新読みました！あわ、あわわ、黒髪パーマ､､､､､黒髪パーマ！？青い目！？( ` ༥ ´⸝⸝⸝))ﾑﾑﾑ、誰だ！？ (2022年12月26日 17時) (レス) @page50 id: c25e02bac7 (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ - 一目惚れ読みです。（？）主様の書かれるロー先生がガチ好き過ぎます。え、あ、かわい。って。あと、ローとドフィのやりとりまじ面白いです。次も楽しみにしてます。 (2022年12月25日 14時) (レス) @page50 id: 9974b64967 (このIDを非表示/違反報告)
kanata(プロフ) - おにぎりさん» いえいえ！お疲れ様です、誤解解けて良かったです、闘病？も(๑ •̀ω•́)۶ﾌｧｲﾄﾃﾞｽ!! (2022年12月10日 12時) (レス) id: c25e02bac7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おにぎり。
| 作成日時：2022年10月25日 21時
