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『言ってませんでしたっけ？基本祖母、家にいないんです。はつらつで、杖ついてるんですけど彼氏作ってよく恋愛しに出かけてます』
「おまっ、…それでいいのか」
ローは途中で咳払いを挟む。
動揺を押し殺すためのものだった。
『昔からですし』
「いや、家のこととかの話だ」
『あ、お金のことですか？それなら祖母は老舗旅館の大女将なので問題ないですよ』
「いや、ちょっと待て」
ローがストップをかける。
情報が多すぎる。
彼氏作って出かける？老舗旅館？
認識が追いつかない。
「じゃあおまえは高級旅館を経営する家系の娘ってことか？」
『あ、はい。言ってませんでしたっけ？叔母さんが継ぐので私はあんまり関係ないんですけどね』
「一言も言われてねェ、そういうことは早く言え。というかいつか挨拶しに行かねェとなんだが帰ってくんのか？」
『帰ってきますよ！…ちょっと条件付きですけど……』
ローが条件について聞こうとした時、視界が明るくなった。
電気がついた。
『あっ！ついた！』
思わず叫ぶ。
すぐに窓の外を見に立ち上がるロー。
話はそれきり終わってしまい、お互い電気がついたことの方に興味が移った。
窓の外はまだ暗い。
「このマンションだけか」
スマホで再び検索するも、交通機関のことも道路のことも街全体のことも何も変わらない。
ここだけのようだった。
これでは条件は変わらない。帰れないのは同じ。
ローも多分同じサイトを見ているのだろう。2人揃ってため息をついた。
「A屋」
呼びかけてくる。
彼の顔がよく見えた。やはり帽子がない方が表情が良く見えるのでこっちの方が好きだったりする。ローのトレードマークとも言える帽子がないのもそれはそれで寂しいが。
ちょっと改まった響きに、少し心臓が跳ねる。
「おまえもう泊まってけ」
息が止まりかけ、鼓動が速くなる。
ローはこちらを見つめ、返事を待っていた。
今日中に復興する様子が見られないから。との善意の心なのだろう。
そう考えて、頷いた。
「風呂沸かしてくる」
下心があるわけではないだろう。
うん。そう。絶対。
先生がするわけない。そういうの人一倍気にしてそうだし。
ないない。
あるわけない。
言い聞かせた。
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sahokokapi(プロフ) - ロー先生、カッコ良すぎる！！続きが楽しみになってきた(*≧∀≦*) (5月18日 23時) (
レス) @page14 id: 95ad17c84b (このIDを非表示/違反報告)
popo(プロフ) - とても面白いです。続き楽しみにしています (2023年1月24日 17時) (レス) @page50 id: b53f6e36c7 (このIDを非表示/違反報告)
kanata(プロフ) - おにぎりさん» 更新読みました！あわ、あわわ、黒髪パーマ､､､､､黒髪パーマ！？青い目！？( ` ༥ ´⸝⸝⸝))ﾑﾑﾑ、誰だ！？ (2022年12月26日 17時) (レス) @page50 id: c25e02bac7 (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ - 一目惚れ読みです。（？）主様の書かれるロー先生がガチ好き過ぎます。え、あ、かわい。って。あと、ローとドフィのやりとりまじ面白いです。次も楽しみにしてます。 (2022年12月25日 14時) (レス) @page50 id: 9974b64967 (このIDを非表示/違反報告)
kanata(プロフ) - おにぎりさん» いえいえ！お疲れ様です、誤解解けて良かったです、闘病？も(๑ •̀ω•́)۶ﾌｧｲﾄﾃﾞｽ!! (2022年12月10日 12時) (レス) id: c25e02bac7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おにぎり。
| 作成日時：2022年10月25日 21時
