18 変なやつ -JH- ページ18
JH side
俺はアイドルだ。
周りの練習生が何人も何人も辞めていく中、厳しい練習を必死で耐えてデビュー出来て、たくさん曲を出して、1位にもなれた。
自分の意思で髪の毛を伸ばしたわけじゃないが、ロン毛という特徴もファンに覚えてもらえるならそれでいいと思っていたし、ファンの要望に答えようと努力してきたつもりだ。
メンバーと一緒にいる時が楽しい。
ファンが一番大事。
その言葉に嘘偽りは全くない。
だけどたまに、アイドルである自分を、苦痛に感じる。
そんな時に出会った女。
カムバに向けてダイエット中だったからか、そんなに強くぶつかったわけじゃないのについ座り込んでしまった。
「すみません！！！ お怪我は御座いませんか？！」
青ざめた顔で重たそうなダンボールを抱えた女は、見るからに焦っていて少しからかったら
「何言ってるんですか！！！！
アイドルにとって、一番大事にしなきゃいけないのは自分の身体です！！
私誰か呼んできます！動かないで待っててください！」
大声で謎の説教。
そのまま走っていく後ろ姿を見て、自分の中の何かが和らいでいくのを感じた。
「カラットが一番です！」
と口癖のように言っている自分にとって、それがいつの間にか言霊になっていたのかもしれない。
「アイドルにとって一番大事にしなきゃいけないのは自分の身体」、という言葉が薬のように心に染み込んでいくのを感じた。
第一印象
からかいがいがありそうな女。
第二印象
変なやつ
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ミュ - 更新頑張ってください!!!! (2017年7月11日 6時) (
レス) id: 4bb35ed287 (このIDを非表示/違反報告)
kaname(プロフ) - ニヤニヤしながら読んでます(≧▽≦)ダッツさんも席外れだったんですね(*ToT)私も外れでした…これからも頑張って下さい！楽しみにしてます！(*´ω｀*) (2017年2月9日 16時) (レス) id: 2eae7bb1a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ダッツ | 作成日時：2017年1月5日 2時
