[テニプリ] 氷帝にやって来たのは？ １５ 〜努力家少女〜

６７５．過去〜予選〜　４ ページ7

？)君、いくつ？

美姫の初戦の相手は中学二年生の少年だった。
少年は美姫の姿を見て、鼻で笑うとそう聞いてきた。

明らかに美姫を舐めている様子だ。

美姫)９歳……

舐められているのが分かっている美姫は素っ気なく返す。
どうも少年の態度が気に入らないらしい。

少年)よくそんな歳でこれに出ようと思ったよね。まぁ、２０歳以下なら？誰でも出れるけど、流石に９歳で出るなんて……ハッ……常識知らずじゃないかな

美姫)人の勝手でしょ

少年)うん。そうだね。そうだよ。でも、出るとしても中学に入ってからぐらいが良かったんじゃないの？君が決勝リーグ……ましてや、この僕が相手の初戦を勝てるとは思えないからね

美姫)…………

嫌悪感を全く隠さずに美姫は少年を睨む。
ここまで馬鹿にしたような言い方はないだろう。



コートの外で二人の様子を見ていた南次郎は口を開いた。

南次郎)美姫の試合相手の野郎……気に入らねぇ

何を話しているかは聞こえないけれど、南次郎は雰囲気的に何かムカつくことを言っているのだろうと感じたのだ。

倫子)まぁ、確かに相手の彼は美姫ちゃんを馬鹿にしているようだけど、すぐにあの余裕そうな表情が変わるんだから……ね、そうでしょう

南次郎)おう。そうだな

南次郎はその時が早く来いと言わんばかりに片方の口角だけをあげた。



審判)神条サービスプレイ……！

審判のコールとともに美姫はボールを高く頭上に上げた。

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