[テニプリ] 氷帝にやって来たのは？ １５ 〜努力家少女〜

７１４．男は論外 ページ46

菊丸が目覚めて、その後残りの二人は不二に起こされた。
美姫の指定した時間内にしっかりと起こした不二は凄いだろう。
なんたって彼等は不二に囁かれて顔面蒼白で飛び起きたのだから。

不二)起きたよ

なんて事ないように爽やかに言う不二。
だけどもやはりどうしても気になってしまう。
本当に不二は彼等に何と言ったのか。

美姫)何て言ったの？

不二)？何が？

美姫)だから、あの二人に何て言ったの？

美姫も気になったようだ。
彼に近づいてまだ、顔面蒼白で震えている二人を指さし尋ねる。

不二)ああ……

だが不二は、彼等をチラリと見ると美姫に向かい誰もが見惚れてしまうような笑みを浮かべて、

不二)秘密

と答えた。

侑士)なぁ、謙也

謙也)あ？なんや

侑士)俺、不二が女やったら確実に惚れてる思うんやけど……今だってドキッとしたわ

謙也)え゛……おまっ……

咄嗟に侑士の隣から距離を空け、真っ青な顔をする謙也。
すると、聞き耳を立てていたのか聞こえたのか分からないが、四天宝寺のモーホー二人組が素早く侑士の傍による。

金色)あらぁ〜もしかして目覚めてもうた感じかしらん？

一氏)フッフッフ……ようこそ忍足侑士君

金色はすりすりとすり寄り、一氏は肩を組んで侑士に向かい言う。

侑士)アホか！んな訳あらへんやろ！？俺は足の綺麗な女の子がタイプなんや！男なんて論外や！！

ロビーに響き渡る声量で叫んだ。

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