[テニプリ] 氷帝にやって来たのは？ １５ 〜努力家少女〜

６９８．山噴火 ページ30

大雑把に手塚に状況を説明している途中、パーソンマウンテンから何か奇声のようなものが聞こえ始めた。

？)キエ……キェェ……

何かもこもことし始める。
頂の所がもこもことしているのだ。

誰もが何だとソレを黙って見つめる。

？)キキキキキ――

遠山)何が起きとんのや！？

しばらくの間、もこもこと繰り返した後、それは突然起きた。

？)キエエェェェイイ！！！

ボォーン――

遠山)噴火したで！！

頂が勢いよく弾けた。
ソコにいた人達が吹き飛ぶ。
それはまるで遠山の言ったように火山の噴火のようだ。

そしてそんな頂の中心から出てきたのはマグマ……ではなく、

幸村)あ。真田

真田だった。

中のほうに埋まっていたのだろう。
顔を真っ赤にしてはぁはぁと息をしている。

真田)た……

ゆっくりと深呼吸をして呼吸を整える。
なんとか落ち着いた時、大きく息を吸い込むと物凄い大音量で声を出した。

真田)たるんどるっ！！

そんな真田の声によって山はガラガラと崩れ、ポツポツと気絶していた人達が起き始めた。

切原)ぎゃぁぁぁ！！すみませんっ！！

その中でも一番派手に起きたのは切原だ。
恐らく、真田の声に条件反射のように飛び起きたのだろう。

幸村)皆、おはよう

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