[テニプリ] 氷帝にやって来たのは？ １５ 〜努力家少女〜

６７０．過去〜特訓〜　２ ページ2

美姫)つ、疲れたぁ〜

休憩に入った美姫はベンチに倒れこんだ。
止めどなく流れる汗が全身から噴き出ている。
そんな美姫の頭に南次郎はペットボトルに入っていた水をかけた。

美姫)おじさん……何するのー

疲れているからかあまり反論をしない。
それに水をかけられようがかけられまいがもともと汗でびしょびしょだったのでそこまで気にするものでもないのだ。

南次郎)クールダウンだよ。ほら、ちゃんと水分補給もしろ

美姫)へーい。飲み物ちょーだい

寝っ転がったまま手を南次郎に差し出す。
飲み物を渡せと訴える。
そんな美姫を呆れた顔で見るとやれやれと飲み物を手渡す。

美姫)ありがとう。おじさん

素早くベンチに座りなおしてペットボトルのキャップを開け、一気に喉に飲み物を流し込む。

南次郎)それ飲んだら練習再開するぞ

美姫)え……もう？

南次郎)もうだ

美姫)……りょーかい

ベンチから降りるとラケットを持った。
南次郎もその美姫の姿を見てラケットを持ち上げた。

南次郎)じゃあ最初は打ち合いからだ。俺を一歩でも動かしたら褒めてやる

美姫)……褒めるだけ？

南次郎)褒めるだけだ

少し不満そうな表情をした後、やる気に満ちた顔つきになった。

美姫)褒めてもらいたい訳じゃないけど、絶対におじさんを動かしてやる！！

南次郎)まぁ、せいぜい頑張れよ

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