難題一 ページ20
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『んっ、……わっ。』
圭「ふふっ。A、おはよ。」
『おふぁよ。』
起きたら、ドアップにあった整った圭の顔。
でもまだねむたそうで、ふにゃふにゃな笑顔だ。
私のからだは完全に圭の抱き枕で、
ホールドされている。
久しぶりの感覚。
シアワセで、あったかくって、
私がずっと求めていた感覚。
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圭「んあ〜、今日もかわいいね、俺のAは。」
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はぁ、何言ってんだか、嘘ばっかり。
そのままかったい腕で
ぎゅって優しく抱きしめてくれる圭。
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嘘にまみれたあなたの言葉を信じたくなくって、
何回圭に言われても
心臓がはやく動いちゃう甘い言葉に
『嘘つけ。』
嬉しくないフリをしてても
やっぱり圭にはバレてるみたいで、
嬉しいくせにってほっぺを触ってくる圭に、
自然と頬が緩む。
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やっぱり圭に騙されてても、
私は満足しちゃうんだ。
だから、もう、こんなの、ダメなの。
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圭「ねっ、俺の夢でも見てた？」
小さい子どもみたいに嬉しそうに
上目遣いで私を見てくる圭。
ちゃんとしたオトコなのに、
昨日の夜とは全く違くって
かわいくってやっぱりにやけてしまう。
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『ふふっ、圭とねいちゃいちゃする夢みたの。
…ってわたし、圭のこと呼んでた？』
圭「圭くん、圭くんって、あんあん言ってた。」
『もう、下ネタ禁止。』
ペちって圭の綺麗なおでこを叩く。
えっへへ、って楽しそうに笑う圭は
ちょっと変態みたい。笑
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圭「でもいちゃいちゃする夢ってなにそれ。
かわいいんだけど。
俺だって夢でもいちゃいちゃしたいし。」
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『ふふっ、それは誰とだろ……んっ。』
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皮肉みたいにすぐ出てくる私の可愛くない言葉。
必死に目を逸らしても、
その熱っぽくて潤った圭の目が私を離してくれない。
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圭「…ん、Aに決まってるでしょ。」
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あんな嫌味を言っちゃう私は相当歳を取ってしまったみたいって最近本当に感じてしまうのが嫌でイヤで仕方がない。
前はこんなに嫌なこと考えたこと無かったのに。
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マイナスなことしか考えられなくなって、
こんなひどい関係でもいいって思ってても
やっぱりツラいの。
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それでも愛おしそうに私を見つめる圭を見ると、
もういっかいってまた求めてしまう。
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りーり(プロフ) - 読ませていただきました！リアルに圭くんぽさがすごくて、告白シーンとかもう圭くんの声で完全に脳内再生されました！笑 最後は泣けましたし、なんとなく自分の中でいつかまたこの2人は幸せになれるんじゃないかなぁなんて期待しております。楽しませて頂きました！ (2020年7月3日 8時) (
レス) id: 3ec2734652 (このIDを非表示/違反報告)
mababe(プロフ) - なこさん» いえ私の更新が遅すぎたせいです！！！（涙）ハッピーエンドじゃない終わり方もありかなと思いまして！！（笑）楽しんでいただけたで本当に嬉しいです！！こちらこそコメントいただき本当に嬉しかったです！！ありがとうございました！！！ (2020年4月28日 1時) (レス) id: 2367676c4c (このIDを非表示/違反報告)
なこ - わざわざありがとうございます最後はかなりドロドロでしたね。。甘酸っぱい青春の話からここまでくるとは、、でもとても面白かったです！！書いていただき本当にありがとうございました｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ (2020年4月26日 23時) (レス) id: 1848847573 (このIDを非表示/違反報告)
mababe(プロフ) - なこさん» 更新遅くなってしまい本当にすみませんでした！(涙) 心肺停止は控えていただきたいですが（笑）そう言っていただけて本当に嬉しいです！！ありがとうございます！！！ (2020年4月20日 1時) (レス) id: 2367676c4c (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - ご都合やお忙しかったりするかもしれませんが、なるべく早く更新して頂きたいです！！この小説？をよんで大変心配停止状態になりそうになっております。凄くいい話なのでどんどん続きが読みたいです！ (2020年4月6日 0時) (レス) id: 1848847573 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mababe | 作成日時：2019年3月28日 21時
