140話 ページ42
長いと思ってた5日間のロケも案外すんなりと終わって東京に戻ることになった。
「雄也に会える〜」
「よかったね」
雄也の写真とエコー写真を交互に見てニヤニヤしてしまう自分。
それを気持ち悪い、と咎めず
優しく笑いかけてくれるひかはいつになっても俺のお兄ちゃんだ。
「あ、山田に連絡しよ。
…もしもし山田？仕事終わったよ、もうすぐ東京着く」
『お疲れ様〜！大ちゃんさ、ずっと心配かけちゃあれだからって黙ってたけど、できるだけ早く帰って来れる？』
「ん？どうかしたの」
『あー…雄也がさ、ちょっと昨日あたりから不安定でさ…。出来ればでいいから』
「了解。ごめんな？」
電話の向こうで微かに聞こえる雄也の声。
泣いてんな、たぶん。
電話を切って写真を手帳の中に戻してると
ひかが顔を覗き込んできた。
「どしたの」
「なんか雄也がぐずってるらしい」
「あちゃ〜」
早く帰ってあげようね、と不安げな俺の頭を優しく撫でてくれた。
「ごめん、山田！遅くなった」
結構渋滞してて、なかなか山田の家に着くことができず、ひかと一緒に途中で諦めて歩いてきた。
「いいよ、全然。でも雄也が泣いてる」
「マジか〜。ごめんなぁ」
リビングに近づくに連れて大きくなる泣き声。
久々に聞く雄也のつらそうな声。
「雄也、ただいま」
「大貴ぃっ！」
勢いよく抱きついてきた雄也を受け止められなくて、尻もちをついてしまった俺をひかが後ろから支えてくれた。
「遅いよばかぁ〜！」
「ごめんな」
「俺もうっ、ひとりになるの、やだって」
「ごめん、もうひとりじゃないよ」
JUMPを抜けてから独りに弱い雄也。
俺は捨てないよ、って何度言っても怖いんだって
妊娠してからもっと酷く泣くようになった。
マタニティブルーって言うんだっけ。
「雄也は大ちゃんのなんでしょ？
何も怖くないよ？」
ひかが雄也の涙を拭きながら言う。
「んっ、」
「大ちゃんが遅くなったの、
大ちゃんは悪くないの。
許してあげれる？」
「……ん」
「よし、いいこ」
知念が雄也に上着を着させた。
「早く家帰って大貴に5日分甘えといで」
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えはと(プロフ) - 侑葉さん» コメントありがとうございます！ぜひ採用させていただきます！少しずつですが更新頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！ (2019年2月10日 9時) (
レス) id: e291ea7c47 (このIDを非表示/違反報告)
侑葉(プロフ) - ずっと読ませてもらってます。最近、�睫擇気鵑留Δ砲疋魯泙蠅靴討い襪里任△蠅燭�、ほんとに嬉しいです。病弱で華奢な�睫擇気鷓嚢發任后�もし、良ければ貧血エピソードなども書いて頂けると嬉しいです。これからも作者様のペースで頑張って下さい。 (2019年2月3日 9時) (レス) id: e04bce508f (このIDを非表示/違反報告)
えはと(プロフ) - はちみつさん» ありがとうございます〜！ありたかお好きな方がなかなかいないので嬉しいです！これからもよろしくお願いしますね！ (2019年1月31日 21時) (レス) id: e291ea7c47 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ - 更新頑張ってください。ありたか担なので、くっついてくれてすっごく嬉しいです！これからも頑張ってください！ (2019年1月29日 17時) (レス) id: aace91196a (このIDを非表示/違反報告)
えはと(プロフ) - ゆーやせーばぁさん» ありがとうございます！頑張って更新していきます！ (2018年12月3日 17時) (レス) id: e291ea7c47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えはと | 作成日時：2018年12月2日 1時
