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「みんなで行こう！」
薮ちゃんはしばらく考えてからゆっくり首を縦に振った。
「あっ忘れてた！今日光くんとご飯食べるから弁当持ってきてたこと！」
「それは急いで行かなきゃじゃん！」
高木に背中を押されて急いで病院に向かう。
電車に乗って病院まで走った。
流石、全員運動部。
みんな足超速いの。
いのちゃんは少し遅れてから到着したけど。
病室の戸を開けると、まだ手をつけてない病食の前で光くんが待っていた。
「ごめんね、遅くなっちゃた」
「だいちゃん遅いよ〜、光待ってたんだから」
いつも通りのキラッキラの笑顔で迎えられた。
俺の後ろからゾロゾロとみんなが列で入ってくる。
「あ！薮も来てくれたんだ！
いのちゃんも！1年ぶりくらいかな？
久しぶり！」
高木と山田が入ってくると
大きな目をもっと大きくした。
「はじめまして、山田涼介です」
「高木雄也です」
「涼介くんと雄也くん！来てくれてありがとう！」
すごくうれしそうな顔をするから
俺も嬉しくなっちゃって。
でも、2人に懐きすぎるのはちょっと不本意。
「雄也は俺の…彼女兼、彼氏だから」
「え！？薮の？」
「そうだよ光〜。高木美人でしょ？」
いのちゃんが高木の頬をつんつんした。
「うんうん！薮には勿体ない！」
きらきらの目線を送って唾を飲み込んでいる。
未知の世界なんだろうな。
恋なんて病院の中では限りがあるし。
「いいなあ〜すごい…恋かぁ〜」
しみじみとしてる光くん。
可愛い顔だなぁ…女の子みたい。
「あ、ご飯食べちゃお。もうすぐ下げられるよね」
「ほんとだ。だいちゃん、ここ来て」
みんなはお昼を食べる為に病院の中の食堂に行った。
食事制限がある光くんは食堂を使えない。
自分のご飯を持って食堂に行けばみんなで食べられるんだけど、きっと1人だけ不味いご飯なのは辛いだろうから。
俺のお弁当も母さんに頼んで病院食とほぼ変わらないくらい質素な中身にしてもらってる。
「玉子焼き、一緒だね」
「うん。せーので食べよ」
せーの。
食欲がない時。食べたくない時。
嫌いなものがある時。
俺も苦手なものを入れてもらって
光くんと同じタイミングで食べる。
きっと今は食欲ないんだろうな…。
顔色も少し悪い気がする。
「食べれたね」
「うん。だいちゃんのおかげ」
にこっと笑ってくれる。
この笑顔を目に焼き付けた。
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えはと(プロフ) - ひー。さん» いつもありがとうございます！どっちも進められるように頑張ります！ (2018年12月1日 17時) (
レス) id: e291ea7c47 (このIDを非表示/違反報告)
ひー。(プロフ) - 新作待ってました!! これからの展開が楽しみです!! 同時進行頑張ってください!! (2018年12月1日 14時) (レス) id: 26f1b61412 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えはと | 作成日時：2018年12月1日 12時
