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ベッドの脇にあるネームプレートを見ると
『八乙女光』と書いてあった。
アイドルみたいな名前だな。
顔もすごく綺麗だし。
学校に通っていたら性別関係なくモテるんだろうな。
だから、不謹慎だけど入院してるから誰にも見られる心配のない光くんを独り占めできることが少しだけ嬉しかった。
ケーキをロウソクを立てたけど、火はつけずにハッピーバースデーを歌う。
歌い終わると光くんはありがと、と言ってロウソクを消す振りをした。
「おめでとう」
「大貴くんありがとう」
「大ちゃんでいいよ？」
大貴くんだなんて、呼ばれ慣れてないから
ドキッとした。
目の前の光くんは可愛い八重歯を覗かせている。
「だ、だいちゃん」
「はい、光くん」
「俺、友だちをあだ名で呼んだことないからなんか嬉しい」
ニコッと効果音がつきそうなほど笑ってくれる光くんが可愛くて、弟が出来たような気になった。
「あ、なんで薮ちゃんは薮、って呼ぶの？
いとこなんだよね？」
「あぁ。光のもう片方の従兄にこうたくんがいて、俺は後から生まれたから薮なのな」
「いとこからも名字なんだね…。
でも薮って言いやすいし。気持ち分かるわ」
「そんなことどうでもいいから。
ほら、プレゼント」
「うわぁ！ありがとう！！！」
大きな包みを開けると黄色いパジャマが出てきた。これからの季節にピッタリな暖かそうな素材。
「光くん、黄色似合うね」
向日葵のような明るい笑顔。
病気だとは思えないほど、元気いっぱいな姿が向日葵のようだと思った。
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えはと(プロフ) - ひー。さん» いつもありがとうございます！どっちも進められるように頑張ります！ (2018年12月1日 17時) (
レス) id: e291ea7c47 (このIDを非表示/違反報告)
ひー。(プロフ) - 新作待ってました!! これからの展開が楽しみです!! 同時進行頑張ってください!! (2018年12月1日 14時) (レス) id: 26f1b61412 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えはと | 作成日時：2018年12月1日 12時
