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なんかきっと過去にあったんだろうなっていうのは分かってた。
授業中、たまにすごく寂しそうな目をすること。
連絡網の親の名前のところの名字が知念じゃなかったこと。
部活も入ってないこと。
体操服はお下がりなのか、「知念」じゃない名字が刺繍されてること。
上履きは底擦れてボロボロなこと。
「家に帰りたくないの…」
ぐずぐず泣き出したら、握られた手に力が入った。
「親戚の家だから、帰りにくいっ…」
またしゃくるような泣き声に変わって。
今日このまま家に帰したらなんか悪いことが起こりそうな予感しかしなくて。きっと後悔する。
「うち泊まりなよ」
「…いいの？」
「うん。今晩、親いないし」
雨を吸った学ランを脱がして、俺のジャージを着させて相合傘をしてバス停まで歩いた。
「…何も聞かないの？」
「聞かれたくないことかなって」
「涼介って大人みたい」
「え〜？」
あの時、大ちゃんの車に乗って帰らなくてよかった。薮ちゃん家に泊まらなくてよかった。なぜか、変な気分だけど知念の命の恩人になった気がした。
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えはと(プロフ) - ひー。さん» いつもありがとうございます！どっちも進められるように頑張ります！ (2018年12月1日 17時) (
レス) id: e291ea7c47 (このIDを非表示/違反報告)
ひー。(プロフ) - 新作待ってました!! これからの展開が楽しみです!! 同時進行頑張ってください!! (2018年12月1日 14時) (レス) id: 26f1b61412 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えはと | 作成日時：2018年12月1日 12時
