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「朝はパパに送ってもらったんだけど、帰りは電車で帰らなきゃ行けなくて…。でも、電車怖くて…もうどうすればいいのか分かんなくて…」
駅のベンチに腰掛けて高木の話を聞く。
そりゃ嫌だよな。
昨日あんなことがあって。
その同じ電車に乗って、昨日より長い時間電車の中で揺られてなきゃいけなくて。
「何本も電車見過ごして、薮くんが来てくれないかな、次の電車で会えなかったら諦めようって思って…。
もう、ママに迷惑かけらんないしって思ってたら、もう訳分かんなくなって、それでっ」
泣きそうになる高木の頭を俺の胸に置いた。
「もういいから。よく頑張った。
今日は俺が家まで送るから」
「…いいの?」
「うん。だって高木の彼氏だもん」
ぼっと顔が赤くなった高木をもう一度ギュッと抱きしめる。
掠れてるけど優しい心落ち着く声。
たまらなくなって頭撫でて。
首筋に顔を埋めた。
「…いっぱい守るから。頼って?」
もう俺は高木、ただひとりのモノだから。
今日は手を繋いで高木家までデートな。
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えはと(プロフ) - ひー。さん» いつもありがとうございます!どっちも進められるように頑張ります! (2018年12月1日 17時) (レス) id: e291ea7c47 (このIDを非表示/違反報告)
ひー。(プロフ) - 新作待ってました!! これからの展開が楽しみです!! 同時進行頑張ってください!! (2018年12月1日 14時) (レス) id: 26f1b61412 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えはと | 作成日時:2018年12月1日 12時