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とっさに出た言葉はキザすぎて自分でも少し引いた。
その時、高木の目にぶわぁと涙が溜まって
弾かれるように店を飛び出した。
「えっ、ちょっと！え！？」
テーブルに千円札に叩きつけて、荷物を抱えて後を追う。駅前の大きな広場を突っ切って走る高木の後ろ姿が見えた。
足はっや…。バスケ部やばいな…。
「おい、高木！待てって！」
あぁ、もう追いつきそうにない…。そう諦めた瞬間、高木が子どもみたいに派手に転んだ。うわ、痛いよ絶対。
周りの人も大丈夫？って言うほど。
急いで駆け寄って抱き起こす。
近づくに連れて声聞こえてたけど、めっちゃギャン泣きしてた。子どもみたいに転けて子どもみたいに泣くとか5歳児じゃん。
そりゃこんな高校生心配されるわ。
周りの人に、すみません大丈夫ですから、と頭を下げる。
人目もはばからずに抱きしめて背中を撫でる。近くにいた人達はざわついたけど気にしない。
「落ち着け、大丈夫だから。
痛かったな。怪我ない？」
俺の背中に手が回ってきてパーカーをギュッと握られた。あ、抱きしめられて嫌じゃなかったんだ。よかった。
しばらく泣き止むまでは座り込んで抱きしめていた。
「薮くん……」
「ん？どうした？」
突然名前を呼ばれた。
返事した自分の声の甘さに胸焼けしそうになる。
「俺も薮くんのこと好きだよ。
でも、…薮くんの好きは“付き合う”、の好きじゃないでしょ？」
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えはと(プロフ) - ひー。さん» いつもありがとうございます！どっちも進められるように頑張ります！ (2018年12月1日 17時) (
レス) id: e291ea7c47 (このIDを非表示/違反報告)
ひー。(プロフ) - 新作待ってました!! これからの展開が楽しみです!! 同時進行頑張ってください!! (2018年12月1日 14時) (レス) id: 26f1b61412 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えはと | 作成日時：2018年12月1日 12時
