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今日の部活が終わって、先輩が着替えて終わってから1年だから、部室に入れたのはかなり日が暮れた頃だった。
みんなの色んな匂いの香水の匂い混じって気持ち悪い。無言で窓を開けた。
「あ、そう言えばさ。
今日ね、俺のクラスで仲良いヤツが顔、
痣だらけで絆創膏とか貼ってたの。
どしたの?って聞いても『すっ転んだ』としか返事なくってさ。
絶対転んだだけじゃないんだよ…。
虐待とか、かな…?心配で」
大ちゃんが服を畳みながら言う。
優しい大ちゃんのこと。
自分のことのように痛そうな顔をしてる。
「みんな、それぞれあるからね…。
うちのクラスの知念も。
たまに唇の端切れてる」
涼介もほっとけない奴がいるって甲斐甲斐しくお世話してる子がいる。
「あ、持久走の時に倒れてた小さい子でしょ?なんか噂では昔の殺人事件に親が巻き込まれたとか聞いた。噂だけどね?」
大ちゃんから新情報。こんな噂なのに回ってしまって可哀想だねって3人で話してた。
自分のロッカー開けると高木くんから貰った紙袋があって少し頬が緩むのを自分でも感じた。ニヤついてることを隠すためにお茶を飲む。
「大ちゃん、さっき言ってた子って誰なの?」
「あぁ、分かるかな?高木っていう」
ぶふぉっ。
「げほっ、げっほ、うぇぇえぇ」
「うっわ汚い!薮ちゃん!」
小学校以来くらいに盛大に吹き出した。
涼介にタオルを渡される。
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えはと(プロフ) - ひー。さん» いつもありがとうございます!どっちも進められるように頑張ります! (2018年12月1日 17時) (レス) id: e291ea7c47 (このIDを非表示/違反報告)
ひー。(プロフ) - 新作待ってました!! これからの展開が楽しみです!! 同時進行頑張ってください!! (2018年12月1日 14時) (レス) id: 26f1b61412 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えはと | 作成日時:2018年12月1日 12時