雨とアウイン【赤葦京治】 (ページ2)

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２ヨーグルトとプリンページ2

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ

京治「ごめん。遅れた」

俺は何時もより少し遅れぎみに病室へ入る

京治「今日はヨーグルトとプリン持ってきたんだけど、なにが良い?」

『……』

京治「どっちかじゃなきゃ駄目だよ?食べ過ぎたら看護師さんに怒られる。」

『……』

いつものことだが、Aからの返答はない。

知能が低下しているからだ。

担当医さんに言われたのは、
病気が進行するにつれて、知能が低下し、人に恐怖心や、嫌悪感を抱いたりしてくる
とのことだ

今の様態は、喋らない。知能低下の段階だ

例え、Aが喋らなかったとしても、俺はこの時間が何より楽しいし、大事なのである

それに、

『…、っ……』

Aも、喋ろうと、努力をしている。いや、喋る
声が出ないわけではなく、俺に話しかけられないらしい。(担当医いわく)

京治「今日は冷えるね。暖房つけようか」

『…っ……』

京治「あ、プリンにするんだ。じゃあ俺はヨーグルト食べるね」

『……ぅ』

?珍しく、Aが声を漏らした
もしかして、ヨーグルトも食べたいとか?

京治「……どうした、A…((ぅ”ぁ"…」

『…ぃや…イや!!!』

京治「A!?!?どうかした?!」

『こっチコ…なイで!!!((ﾄﾞﾝｯ』

京治「っ…!!…ナースコール!!」

俺は、この状況をどうかすべく、
看護師さんを呼んだ

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担当医「病気の進行が、急激に早まりました。段階は予定より遥かに進んでます

Aさんは、貴方に恐怖心と嫌悪感を抱き始めました」

京治「そう、ですか…」

これを聞いたとき、かなりショックだった

病気の進行が早い…

Aの余命は?

あとどれくらい生きられるの?

そのことで頭が一杯になって、冷静になんかなれない

担当医「あと…一つ伝えなきゃいけないことがあります」

京治「…どうぞ、気遣いなさらず、言ってください……

Aは、あとどれくらい生きられるんですか?」

担当医「このペースで病気が進行し続けると、Aさんは……あと

、

５日しか余命がありません……」

京治「…っ…!!。教えていただき、ありがとうごさいます。

Aは、治りませんか?」

この質問の答えは、今の俺の気分を、さらに下げるものだった