二人の関係

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あのあと、どうなったか知らない。

ヒョンも言わないし、僕も聞かないから…







それから一週間ほど経って…
三日間の海外活動。


僕とヒョンは同室になった。


ここで何か掴めるかな？

そんな期待を持ちつつ、夕食を食べてたら


あっさりと…







「そう言えばお前、彼女と別れたんだって？」

「…あははぁ…、はい、振られました」







僕が振られるとばかり思ってたのに、


先に？ヒョンが振られてた…。









みんなでヒョンを弄ってる中、
呆然とする僕に、
隣に座るリョウクが耳打ちしてきた。




「…キュヒョナ、チャンスじゃん！」


「…！！！」

思わず仰け反ってリョウクを凝視する。

何言ってんの？こいつ。




てか、

…なんで？？？


「んふふーん。僕、けっこうキュヒョナのこと分かってると思うよ？お前自身より(笑)」








…こわ。

…ブラックマンネだ。








とにかく。


僕の恋が、動き出す…！



もう「ヒョンの彼女」でないなら、

会わない理由はない。



帰国したらすぐ会いに行こう…。

こんなにも早く帰国したいと思ったことないな。




鼻歌を歌いながらシャワーから出てくると、




ソファに小さく蹲るヒョンと目があった…。

「…キュヒョナ…。ちょっといい？」



…今ここで、その捨てられた仔犬みたいな目は、正直勘弁してほしいけど。

「はい。…ヌナのこと？」


まぁ、僕も興味はあったから…。

素直にもう一個のソファに腰掛けた。




「まず、キュヒョナにも誤解されてると思うから最初に言うけど、俺あの時の電話の子と何もないから」

「はい…」
さすがに彼女の横で、ナニかある子と電話なんてしないでしょうから…。





「…あのドタキャンがまずかったんだ。俺、怒ったから…」


あのドタキャン、ね…。


「その時のさ、あいつのドタキャンの理由知ってる？」

「…いいえ」
普通、僕が知ってるわけないでしょ。



「後輩の男と飯行くってさ。いつも世話になっててお礼したいとか言って…」



…世話になってる？後輩の男？


……僕？(笑)




「笑うなよ！…分かってるよ。俺いつもドタキャンしてたんだから。怒れる立場じゃないことくらい、…分かってる」




自分の付き合いは認めさせて、
彼女の付き合いは認めない…と。


…自分勝手な。



「だけど、どうしても俺はそんなに悪いことをしてると思えなくて…」




…真のみん彼ってやつかな。


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