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ピンポーン
あれ?
A上で待ってるのかな?
うちで待ってくれてると思ってたのに…
真っ暗なリビングの電気を付けた。
あ。
A、いた…。
ソファで丸まって眠るAに
「ただいま」
覗き込んでそっと声を掛けたけど。
「…泣いてる?」
睫毛に涙を溜めて眠るヌナに驚いた。
分からないけど…
泣かせてるのは俺かな?って思えて、
そっと頬を撫でると、ぴくりと起きたA
「おかえり」
涙、自分で気付いてないのか?
少し掠れた寝起きの声、
いつもと変わらぬ笑顔に、
さっき感じた小さな不安は、すぐなくなった。
「今日、上で食べるの?」
「ううん。おばさんがお休みとったから、やり残した家事を手伝ってただけ」
着替えるのに寝室に入る俺の後を、パタパタとスリッパを鳴らしながらついてくるヌナは、新妻の空気を漂わせてて、色っぽい。
「A、飯食った?」
「うん、ちょっとだけ…」
「じゃあ、さ…」
『あなた〜、ご飯にする?お風呂が先?
それとも〜…あ た し?』
みたいな?←
新妻って単語からそこまで一気に想像した俺
Aを抱きしめて、そのままベッドへ誘導しようとしたら…。
「…っや…!」
え。。
普段から拒否されることなんて、アノ日くらいで、Aも決してキライなタイプではないはず。
無理に俺の欲に付き合ってるような素振りも見せないし。
「あ〜、…今日ダメな日だった?」
いつもは…
少し恥ずかしそうに「ごめんね」って、
Aの気が上手く乗れば、
そのまま俺だけしてもらう、とか。
そんな流れのはずなのに…。
やっぱりさっき見たのは間違いじゃなかった。
突然。
子供のように泣きながら
何度も「ごめんなさい」と繰り返す…。
「Aっ!どうしたんだよ?謝ることないだろ?…それに。…なんで泣くんだよ?」
謝る理由は
拒否したことじゃないって、
それくらい、分かるから…。
ぽすっ…
Aを抱きしめたまま、ベッドに腰掛ける。
「キュヒョナ…。ごめんなさい…」
少し息は落ち着いたようだけど、
まだ謝り続けるA
そろそろ、理由を言える?
なだめながら、謝られる理由を考えてみたけど、さっぱり分からないんだ。
「Aヌナ…」
一緒に住み始めて暫くしてから、
俺の拘りでヌナとは呼ばなくなってたけど。
ヌナ…って
甘えたら話してくれるかな?
.
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まさみ(プロフ) - みぃさん» ありがとうございます! (2015年8月21日 6時) (レス) id: 941adbe526 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - はじめまして。楽しませていただいてます(*^_^*)ツイッターフォローさせていただきました。よろしくお願いします。 (2015年8月20日 23時) (レス) id: 6bdcea1b88 (このIDを非表示/違反報告)
まさみ(プロフ) - ようこさん» もうすでに軽く昇天(笑)だめだめ。もうほんと脳内おかしくなってきた。次章ラブモード全開で!! (2015年6月11日 14時) (レス) id: 941adbe526 (このIDを非表示/違反報告)
ようこ(プロフ) - まさみさん» いやいや生きて帰ってきてーーーwwww まじでまじでこんなラブラブモード (〃ω〃) ティッシュ大量に持参してねwww (2015年6月11日 12時) (レス) id: 12ac2e3c23 (このIDを非表示/違反報告)
まさみ(プロフ) - ようこさん» 明日から三日間、濃厚デートです(〃ノωノ) どうしよ。久々にラブラブモード突入の時に三日も会っちゃったら、神戸で鼻血ぶーだよ(笑)それでもいい。神席、死んでくる!! (2015年6月11日 11時) (レス) id: 941adbe526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まさみ | 作成日時:2015年2月22日 15時