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指輪にキス…
なんて。
ガラにもないことして、自分で照れて///
赤い顔を見られたくなくてスタジオに急いだのに、しばらくしたらヌナが来た。
どきどきどっきーーーーーん!!!
ええ?見るの?ん?…俺?
あ、俺か///←
だめだ。
ヌナを見たら照れちゃって…。
意識して、そっちを見ないようにした。
そんなことしてたら、
気づいたらヌナは帰ってて、
残念なのか、ほっとしたのか…。
よく分からない気分で、残りの撮影を済ませた。
.
.
.
帰りのバンの中。
ヌナに電話。
鳴り続ける呼び出し音。
…寝てるのかな?
さっき空き時間に掛けた電話も繋がらなくて。
EH「Aちゃん?…大丈夫?」
思わずため息が出た俺を、隣に座るヒョクが気遣ってるのが分かった。
KH「ええ、寝て待っててってさっきメール入れといたし、きっと寝てるんだと思います」
あっさり答える。
EH「お、おぉ、そか…」
俺の返事で、悟ったのか。
それ以上、ヌナのことは話題に上らなかった車内。
暫くして震える携帯を確認すれば、
『早く帰ってきて』
なんて。
…初めて言われた。
A…。
きっと「俺」じゃなきゃダメなんだ。
自惚れじゃない、確信できる。
こんなこと言うほどの、ヌナの気持ちを思うと、泣けてくる。
…昨日、病院で聞いた話を思い出す。
医者は、身体の負担はほぼないと言った。
一度、女の人のアレがちゃんと来たら、その後また妊娠できるとも…。
問題は、
…こころ。
芸能人相手の病院だったからか、俺たちのことを良くも悪くも「知ってる」先生。
ヌナが、いろんな感情に押し潰されそうになってることも、よく分かってた。
「あなたが、奥さんを守ってあげて下さい」
子どもを亡くした悲しみ…。
記者やファンの批判…。
流産した自分を責める感情…。
でき婚がバレなくて、これで良かったんだなんていう、辛すぎる考え…。
一人で背負うことのないように…。
俺が
この手で、守ろう…。
そっと、玄関のドアを開けると
夕日が室内をオレンジ色に染めてた。
玄関にはヌナのぺったんこな靴。
背の低いヌナはいつもヒールのある靴を履いていたから…。
「…っ。」
鼻の奥がツーンとした。
ぺったんこな靴の隣に、
自分の靴を並べて、
ヌナの待つ寝室へ急ぐ。
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まさみ(プロフ) - みぃさん» ありがとうございます! (2015年8月21日 6時) (レス) id: 941adbe526 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - はじめまして。楽しませていただいてます(*^_^*)ツイッターフォローさせていただきました。よろしくお願いします。 (2015年8月20日 23時) (レス) id: 6bdcea1b88 (このIDを非表示/違反報告)
まさみ(プロフ) - ようこさん» もうすでに軽く昇天(笑)だめだめ。もうほんと脳内おかしくなってきた。次章ラブモード全開で!! (2015年6月11日 14時) (レス) id: 941adbe526 (このIDを非表示/違反報告)
ようこ(プロフ) - まさみさん» いやいや生きて帰ってきてーーーwwww まじでまじでこんなラブラブモード (〃ω〃) ティッシュ大量に持参してねwww (2015年6月11日 12時) (レス) id: 12ac2e3c23 (このIDを非表示/違反報告)
まさみ(プロフ) - ようこさん» 明日から三日間、濃厚デートです(〃ノωノ) どうしよ。久々にラブラブモード突入の時に三日も会っちゃったら、神戸で鼻血ぶーだよ(笑)それでもいい。神席、死んでくる!! (2015年6月11日 11時) (レス) id: 941adbe526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まさみ | 作成日時:2015年2月22日 15時