sweet sweet home 1

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「はい、どうぞ」

マグカップを差し出したチェヨンヌナも、そのままヒョンの隣に座った。



何を言われるのか、

全く思い当たる節がない…。





MH「チェヨンから聞いたんだけど」

なんとなく重い沈黙を破ったのは、ヒョン。


「はい」


MH「今日の検診で、…切迫流産の危険が、ある…って」



「……？」



え？





せっぱく？



りゅうざん？




どー…い、う……。

CY「キュヒョン…？あのね。赤ちゃんが、あまり元気じゃ、ないの」




「ちょ、…ちょっと、待って下さい」


え？
なんで？


今朝のヌナ…
そんな風に見えなかった、けど……





それに。

俺が、得た情報による、と…
安定期以前のトラブルは…

……。







「それは、…治る、もの？」

俺の質問に、視線を逸らした、ヌナ。









椅子の背もたれにからだを預け、
天井を仰ぎ、




「…っ、ぅあーーーーっ！」

大声をあげた俺を。
何も咎めず、ただ待ってくれてたヒョン。





MH「キュヒョン？明日、朝イチで病院へ行くんだ。もう一度診てもらう。

お前も行け。

な？Aちゃんも、もう知ってるから…」




テーブルに置かれてた、エコー写真……。

全てを知ってるヌナは

どんな気持ちでそれを置いたんだろう…。




あの部屋で、ひとりで…。

何を食べて、

何を思って、

布団に入ったんだろう…？







そして。


…なんで

俺に、言わなかった？




CY「ね？キュヒョン。…聞いてくれる？」

チェヨンヌナが、子どもをあやすような
優しい声で話しかけてきた。


「はい…」




CY「Aちゃん、ずっと、悩み事あるみたいだった。はっきり言わないけどね。そう見えた。」



…え？



「…俺、…何も知らない…」

悩み事があったことすら…。

なんで、言ってくれなかった？


CY「自分が、あなたの迷惑になってないか…って。

結婚して、人気が落ちてないかって…。

仲のいいスタッフさんにも…現場の様子とか聞いてたみたいだから…」





じゃあ、いつも見てた

あの笑顔は、

…嘘？


そんなこと悩んでたの？

必死で、隠してたのか？

ヌナ……。





なんでだよ…。




CY「ストレスが原因ではないのよ。この時期に起きる原因は、赤ちゃんがわ…」

「いいです！」




赤ちゃんのこともショックだけど。


それより。


俺は、ただ…。

ヌナと一緒に生きていくって決めたのに。




俺のせい？


…ヌナを


悩ませてた…？


それが、ショックだった…。


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