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「いってらっしゃい」
「いってきます」
ちゅって挨拶みたいなキスをして、靴を履く。
一緒に住み始めてもうすぐ二ヶ月。
こんな見送りにも随分慣れてきた。
でも
今日は違う。
このあと…
自分たちの周りがどう変わるかという不安。
この穏やかな空気が、まるで今日が最後になりやしないかっていう、いたたまれない不安に。
「…」
振り向いたら、必死に平静を装ってるAが「なに?」って、また笑うから
「ん?…充電…」
「…っ、ぁ…」
お腹への配慮も忘れて、きつく抱きしめながら、息が苦しくなるほどキスをした。
ー俺たち、間違ってないよな?
.
.
.
ホテルの広間に用意された会見場。
その控え室は、いつもと変わらない。
それぞれに寛ぐヒョンたち。
「スタンバイできましたので、あと5分で入場して頂きます!」
今しかない。
「ヒョン…。ちょっといいですか?」
携帯をいじってたリーダーに話しかけた。
「…おぉ」
やっぱりみんな俺を気にしてたのかな?
トゥギヒョンに声をかけたつもりが、一瞬で他のメンバーまで静まり返った。
「今回、僕のわがままを受け入れてくれて、本当にありがとうございます。昨日、入籍の手続きを済ませました。」
YS「おっ!おめでとう、良かったな」
「ありがとうございます」
…もうこの人を警戒することもない。
…もう俺はヌナの彼氏じゃない。
ヌナは、奥さんで…
ヌナと二人で、
親になるんだ…。
LT「キュヒョンはAちゃんと出会えて、本当に良かったと思うよ。
この一年で随分変わった気がする。
ちゃんとした恋愛ができて良かったな。」
HC「まー、これでオンナを知らないなんて言われなくて済むな(笑)」
この人の失言(←)で、控え室は大爆笑。
せっかくのトゥギヒョンのいい話が台無しだ。
KI「まぁ、ちゃんとフォローしてやるから。安心しろ。…俺たちは、大丈夫だ!」
俺には、頼もしいヒョンが沢山いる。
この人たちと、ずっと一緒に
光の中を歩いていきたいんだ…。
「みなさん!お入り下さい!」
LT「よし!じゃあ、みんなで行こう!」
どうか…。
僕の選択が…。
SJの未来を曇らすことになりませんように…。
.
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まさみ(プロフ) - みぃさん» ありがとうございます! (2015年8月21日 6時) (レス) id: 941adbe526 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - はじめまして。楽しませていただいてます(*^_^*)ツイッターフォローさせていただきました。よろしくお願いします。 (2015年8月20日 23時) (レス) id: 6bdcea1b88 (このIDを非表示/違反報告)
まさみ(プロフ) - ようこさん» もうすでに軽く昇天(笑)だめだめ。もうほんと脳内おかしくなってきた。次章ラブモード全開で!! (2015年6月11日 14時) (レス) id: 941adbe526 (このIDを非表示/違反報告)
ようこ(プロフ) - まさみさん» いやいや生きて帰ってきてーーーwwww まじでまじでこんなラブラブモード (〃ω〃) ティッシュ大量に持参してねwww (2015年6月11日 12時) (レス) id: 12ac2e3c23 (このIDを非表示/違反報告)
まさみ(プロフ) - ようこさん» 明日から三日間、濃厚デートです(〃ノωノ) どうしよ。久々にラブラブモード突入の時に三日も会っちゃったら、神戸で鼻血ぶーだよ(笑)それでもいい。神席、死んでくる!! (2015年6月11日 11時) (レス) id: 941adbe526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まさみ | 作成日時:2015年2月22日 15時