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「キュヒョンさん…?」
訝しげに俺の様子を伺う、共演者に。
「あ、あぁ…。すみません。何でもないです」って、慌てて掌で口元を隠した。
Aヌナからのメール。
ふたりの部屋。
って、ことばに。
ニヤける顔面を、管理できないでいた。
今日は、この後のミュージカルだけだから、9時には帰れる!
まだガランとした荷物の揃わない部屋。
だけど、そこに、ヌナがいれば…!
そこが俺の帰る部屋\(^o^)/
公演後、いつもはしないシャワーを浴びて、出待ちのファンの間をすり抜けながらプレゼントを貰う間も、終始ニヤけっぱなしの俺。
バンに乗り込み、
憧れの"今から帰るメール"をヌナに送った。
うーん。…新婚さんみたいだ///
「キュヒョンどうした?さっきからご機嫌だな(笑)」
「あの部屋でヌナが待ってるんです」
「え。…あの部屋、まだなんも揃ってないのに?」
「おいおい揃えますよ。今日はとにかく記念すべき、始まりの日です」
納得いかない顔をしながら運転してたマネヒョンは、宿舎へ向かう角を反対に曲がった。
「ヒョン?あれ、どこ行くの?」
「そんなに浮かれてる割には手ぶらで帰るのか?もしかしてファンからもらったそのプレゼントでも渡すつもりじゃないだろうな」
「…まさか。そんなことしない…」
停まったのはわりと大きな駐車場。
見上げるとライトアップされたオシャレな建物…。
「ヒョン?ここ、…」
「いいから、待ってろ」
そう言って建物の中に入って行く、俺らのカッコいいマネヒョンは、
しばらくして白い箱を手に戻ってきた。
「俺のことは言わなくていいから、自分が買ったって言って渡すんだぞ?」
…マネヒョン、すげぇ…。
根回しと言うか、
オンナゴコロを分かってると言うか…
宿舎に帰る間も、到底俺には思いつかないような「女性と住む心得」なるものを熱く語ってくれた…。
宿舎の地下駐車場の、そのスペースに。
ヌナの車がとまってて、またニヤけて。
ヒョンからの、あ!いや!
俺が買ったヌナへのプレゼント。
タルトが4つ。←ちゃんと確認した。
白い箱も持って。
ヌナの待つ、ふたりの部屋へ帰る。
「ただいま…」
.
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りえ(プロフ) - まさみさん» 大丈夫です(笑)私も例の日が差し迫ってきていて色んなものを封印してたから(o^^o)お話待ってますね〜 (2015年10月10日 18時) (レス) id: 3949d91010 (このIDを非表示/違反報告)
まさみ(プロフ) - りえさん» …すみません。ほんと。ほんとに今、気付いたんです(泣)(泣)コメント慣れしてなくて、ほんと気づくの遅すぎて申し訳ないです(泣) こんなどしろーとの作品を好きだと言っていただけて、本当に嬉しくて幸せです!頑張って完結させるので、見捨てないで下さい(笑) (2015年10月10日 14時) (レス) id: 941adbe526 (このIDを非表示/違反報告)
りえ(プロフ) - ケンチャナです(笑) 私、まさみさんの作品大好きです。これからもたくさんのキュンキュンを届けでください。例の物語も非常に続きが気になっております。どうぞよろしくお願いします。 (2015年8月5日 23時) (レス) id: 3949d91010 (このIDを非表示/違反報告)
まさみ(プロフ) - りえさん» りえさん!りえ様!! 申し訳ありません!コメントくださってたのに…。私、コメントを頂いた時の通知をどう設定していいか分からなくてなかなか気づけないんです…ってこちらの勝手な言い訳ですけど。しかもヒョクペンさん!ほんとありがとうございます! (2015年8月5日 23時) (レス) id: 941adbe526 (このIDを非表示/違反報告)
りえ(プロフ) - 一気に読み終えてしまいました。私はヒョクペンのはずなのに・・・感情移入が出来る物語になるとついつい誰ペンであったかを忘れてしまいます。この物語も案の定、ギュペンであるかのような錯覚に・・・(笑) これからも楽しみにしています。次回はぜひともヒョクを… (2015年6月22日 0時) (レス) id: d87cc7c2e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まさみ | 作成日時:2014年11月8日 23時