悪女潰す系女子を潰します系女子。

５８。 ページ13

「休憩終わったら梟谷とゲームだ！ 食らい付いてけよ！！！」


「「「はい！！！」」」



梟谷とゲーム……！ 今のうちに、梟谷と烏野の弱点探らなきゃ……！！

例え今は烏野のマネだとしても、今度の公式の試合では、敵同士だからね。




「ヘイヘイヘーイ！ 烏野の諸君！ 梟谷の大エースのこの俺が来てやったぜ！！」

「恥ずかしいから自分で大をつけないで下さい、それに、来たのは俺 "たち” です。」

「おいおい、テンションあげてこーぜー！！！」



光太郎さんと京治さんが梟谷の面々を連れて体育館へ足を入れた。
うぅん、テンションの差が激しい！


そして、京治さんが体育館へ入ってきた瞬間、隣の飛雄の目が変わった。
うんうん、京治さんのトスは綺麗だから、少し警戒するのも分かるよ、うん。




けど……。




「その獲物を見つけたかのような獣の目をするのはやめようね、飛雄。」

「……おう。」

「うん、分かってないね？！」




「A。」

「あ、京治さん！ どうかしました？」

「いや、俺影山に何かしたっけ、と思って。なんか凄い睨まれてた気がするんだけど。」

「あ、ごめんなさい！ 飛雄、他校の上手いセッターみるとこうなっちゃう性質なんで……。」

「(性質？)……そう、それなら良いや。」




ごめんね、と京治さんはうっすら笑って光太郎さんのもとへ行った。

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