悪女潰す系女子を潰します系女子。

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「休憩！」




烏野のキャプテンさんの声が体育館に響く。……良い声してるなぁ。
練習をしていた部員たちは、すぐに私の所へ集まってドリンクを取っていった。


わ、汗ダラダラ……。
って、日向くん汗拭いてないっ！




「日向くん！」

「ん？ 天使さんどうしたのっ……へ？！」



日向くんの首辺りにタオルを被せて汗を拭く。女慣れしていないのか、日向くんは顔を真っ赤にさせてショートしてしまった。

……可愛いな。



「おいAボケぇ！ 日向ボゲェ！」

「どっち？！」

「両方だ！！！！」



飛雄の声が聞こえたと思い後ろを振り返ると、鬼の形相でこっちに突進してくる飛雄が見えた。

え、ちょっと待って怖い怖い怖い怖い！！！




「ぉ、俺にもやれよ……。」

「へっ？」
「だ、だから俺にもやれよって……。」



最後の方はボソボソと言っていて聞こえなかったけど、要するに飛雄……。



「ヤキモチ、焼いたんだね？！」
「な、や、焼いてねぇよ！！！」

「嘘〜！ 思いっきり焼いてる〜！！！」



「可愛いとこあるじゃん！」と、飛雄に抱きついた。
っていうかぁ、「俺にもやれよ」って言われても届かないのーー！


と、文句を言うと、



「じゃあこのままでいろボケぇ……。」

「！ 飛雄かわいーー！」



顔をリンゴかの様に真っ赤にさせた飛雄がいた。

……ハっ！ 皆さんに見られてる！
と気付いたのは、日向くんが正気に戻って、この光景にビックリし、またショートしてしまった時だった。





(((((お前ら付き合ってねぇんだよな？！)))))

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