悪女潰す系女子を潰します系女子。

５６。 ページ11

「んじゃ練習移れー！ 午後からは練習試合あるからなー！」

「「「うっす！！！」」」





「一年レシーブ練するよ〜。」



そう声を掛けると日向くんの順に飛雄、山口君、蛍が来た。
簡単に説明をする。

取り敢えずサーブを拾いまくること！

と言葉を区切って練習に移る。




鳥養さんは２.３年の練習を見てる為、私がサーブを打つ。
北一時代からちょくちょく手伝っているからサーブは女バレの人にも匹敵するんじゃないかな。


うーむ、やっぱり日向くんと蛍は苦手なんだな、レシーブ。
飛雄は流石、っていうか。山口くんも安定してる。



「天使、変わるよ。」

「あ、鳥養さん！ お願いします！」



一区切りついた鳥養さんがサーブを変わってくれた。私が見た限りの改善点を伝え、ドリンクを作りに行く。
休憩までまだあるから今から作って冷やしておけばすぐに取りに行けるだろう。



外に行くと、隣の体育館から光太郎さんの雄叫びが聞こえて来た。

……何してるの光太郎さん。




「あ、羽瀬川さぁ〜ん！」

「天使さん。」

「これからドリンクですかぁ？ ぁ、梟谷の人はちょっと濃いめが普段の味らしいですよ。」

「そうなの、ありがとう。」

「はい！ 京治さんと頑張って下さいねぇ？」



“京治”を強調して言うと、羽瀬川さんは顔を歪めて手を振った。

精々ボロを出さないよう、ね？

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