↓ ◆わたしのホストは安井くん5◆ ↑

128 ページ32

.


kentaro side




.



駅に着き、電車が来るのを待つ。




電車が来るまでまだ時間があったから、携帯をいじって時間つぶしをしていた時…。



.



「A！！」



近くから聞こえた、愛しい人の名前。



え、A？



.



俺は思わず顔を勢いよく向けた。



けどそこには、名前だけ一緒の他人。



.



謙「はぁ…。」




なにAがいると思ってるわけ？



ここに居るわけねぇだろ…。



.



謙「…A。」



どんなに時間が経っても、俺の頭からAの存在は消えなくて。



文化祭やプール、夏祭りに行った思い出ばかり蘇る。



.




俺はまだ、Aに恋をしているんだ。



.




その時、勢いよく入ってくる電車。



俺が乗る電車だ。



.



どんどん人が乗り込んで行き



最後に足を踏み入れた時



.



グイッ



.



俺のお腹にまわる、細い腕。



引っ張られた勢いで、俺の体は電車から降りた。




.




あ「ハァ、ハァ…安井、くん。」



.




引っ張ってきたのは、ずっと会いたかった君でした。



.



___________

近々新作作ろうと思っています。
SHARK 2nd Seasonです。

詳しい情報はTwitterにのせてありますので、フォローしてくださった方、よかったら見てください( ´ ▽ ` )ﾉ


@mimu_uranai

新作→←127

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す