【HQ】俺らのマネージャーは…一体何なんだろうか【青城】

74話 ページ34

『まずですね、皆牛若に勝つ、牛若に勝つって言ってますけど、強いのは牛若だけじゃありません。強いのは白鳥沢です。
毎回ボコボコにしてくるのは牛若だけじゃありません。
天童覚のゲスブロック。
大平獅音のレシーブのレベルの高さ。
瀬見英太の威力の高いジャンプサーブ。
山形隼人の威力の高いスパイクも拾う実力。
白布賢二郎のスパイカーを見せつけるトス。
川西太一の優れたブロックの使い分け。
五色工のキレキレなストレート。
強いのは牛若単体じゃない。その他が雑魚なら牛若だって負ける。
貴方達をボコボコにしてるのは牛若じゃない。白鳥沢です。コートの中の6人で強い方が、強いんですヨ？』



言ってて悔しくなる。

何でこんな当たり前なことをちゃんと理解していないのか

悔しい

若利クンだけを見て、後は興味無いような言い方をされて

お兄ちゃんだって強いのに

獅音クンだって英太クンだって隼人クンだって賢二郎クンだって太一クンだって五色クンだって強いのに…！！！

1番戦ってきた先輩達が知らないのかと思うと悔しい



『凄いレシーバーがいるから…凄いセッターがいるから…凄い囮がいるから若利クンが気持ちよく打てるんです…！！』



気がつけば涙が出ていた

ガキだって思われても良い。

自分たちが思っていたことが間違いだとちゃんと分かって欲しい。



及川｢Aちゃ……｣

『白鳥沢だけじゃないですからネ！！白鳥沢だけを見てたら後ろから刺されますヨ！！グサッと！！』

及川｢エッ｣

『ｽﾞﾋﾞｯ……強いのは白鳥沢だけじゃありません！
伊達工だって条善寺だって和久南だって烏野だって厄介なチームなんですからネ！
ちなみに今上げた4校の中で1番未熟な烏野に貴方達は練習試合で1回負けてますからネ！！』

｢｢ウッ！！｣｣

及川｢でもそれは…｣

『ベストメンバーじゃなかったという言い訳は聞きませんヨ！そもそも及川先輩が不注意で怪我した時点で及川先輩は負けてるんですからネ！！』

及川｢ごもっともです｣

『……はぁぁぁ…私が言いたかったことをまとめます！
白鳥沢は若利クンだけじゃない！！
かと言って強いのは白鳥沢だけじゃない！！
怪我したら元も子もありません！！
ケガしないようオーバーワークは禁止！！
今日はもうサッサと帰って飯食って寝る！！以上！！！』



私はそれだけ言って体育館に出た

顔を洗う為に水道に向かう



『…ガキか私は……』

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