【HQ】俺らのマネージャーは…一体何なんだろうか【青城】

73話 ページ33

インターハイ予選が近づいてきた頃

最近皆自主練をするようになった

少しオーバーワークな人もいなくもないけど…



『…皆さん…焦り過ぎでは……』

金田一｢悪ぃA！あともう少しだけ！｣

渡｢俺ももう少しだけ｣

花巻｢俺もー｣

松川｢俺も｣



さすがに、これ以上やったら怪我してしまうかもしれない



『…皆さん、今日はもう上がりましょう。オーバーワークになります。怪我する恐れも…』

及川｢ダメだ…！このままじゃ…まだ牛若に勝てない！｣



及川先輩の言葉にイラッときた

え？牛若だけ？

お兄ちゃんや獅音クンや英太クンや隼人クンは？

賢二郎クンと太一クンは？

五色クンは？

白鳥沢だけ？

伊達工は？条善寺は？和久南は？烏野は？



『…もう一度言います。オーバーワークになります。怪我する恐れも…』

及川｢俺達には時間ないの！マネージャー如きは引っ込んでて！！……あっ｣

岩泉｢及川っ！！｣



マネージャー如きは引っ込んでて

そう言った及川先輩は自分が何を言ったのかちゃんとわかってる

だからそれに関しては怒りはしないけど…



『…はぁぁぁ……馬鹿な先輩の為にもう一度言いますよ？
オーバーワークになります。怪我する恐れもあります。ここで怪我したら元も子もありませんよ？』

及川｢………………ごめん。Aちゃんが心配して言ってくれてるのはわかるんだけど…｣

岩泉｢…おい、及川。今日はもう上がるぞ｣

及川｢だって…！今練習しなきゃ牛若に勝つためには……｣



…めんどくせェなァ

私は及川先輩に近づいた



及川｢…Aちゃん？｣



私は思いっきり及川先輩の胸倉を掴んだ

殴りそうな手を出さないように、せめて胸倉で



花巻｢A！？｣

松川｢とりあえず落ち着け｣



花巻先輩と松川先輩が止めに入るが私は無視だ



『こんのクソ野郎が』

及川｢何すんのさっ！俺先輩だよ！？あとお下品！！｣

『今は先輩後輩関係ないですヨ。
先輩なら後輩よりもしっかりしてください。
言いたいことは山ほどあります。耳の穴かっぽじってよく聞いててくださいネ？』



そう言って及川先輩の胸倉を下に引っ張り、及川先輩を座らせる



『今ここにいる人全員並んで正座』

花巻｢えーと…Aさん…？｣

『せ･い･ざ』

｢｢おす｣｣



とりあえず全員を正座させた



金田一｢…Aさん……これは説教ですか…？｣

『ウン、説教を始めます』



耳の穴かっぽじってよく聞いてろこの馬鹿共

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