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『ユンギさんは、日本に来て長いんですか?』
YG「うん。もう5年くらい経つかな。」
『通りで日本語が上手なわけです。
言われるまで韓国人だと分かりませんでした。』
YG「それは、どうも。
まぁ、来る前に日本語の勉強かなりしたからな。」
『ユンギさんは、何で日本に来たのですか?』
YG「今日、その質問が好きだな。
もともとは、ヘアメイクアーティストになろうかなぁとか思って、日本に来て、とりあえず一流の美容院とかで働いてはみたけど・・・
俺はある人の助けになればと思ってそうやってたんだけど、そいつに、自分の為にと思ってやってるなら、やめてくれって言われて。
自分の1番やりたいことをやってくれって。
まぁ、別にそいつの為なら何だってしても良かったし、それはそれで楽しかったから。
全く新しいことでもやってみるかと思って、なんだかんだでこうなった。」
ヘアメイクアーティストからカフェの店長だなんて、かなり違う道だけど、それはそれでユンギさんらしいなぁなんて思う。
ジンさんも、ユンギさんも、誰かのために日本にこれるなんて凄いなぁ。
YG「Aは、なんで図書館で働くことにしたんだ?」
『小さい頃から本が大好きで。
本に携わる仕事がしたいなぁと思ってたら、今の仕事を選んでいました。』
YG「好きなことを仕事にできるって凄いよなぁ。
ジョングクもAも凄いよ。」
『グク?』
グクの好きなこと?仕事?
YG「あ、アパートここだよな?」
話している間にアパートの前に立っていた。
『あの、グクの仕事って・・・』
YG「あー・・・カフェのバイト、だろ?
あいつ、コーヒーが好きだからなぁ。
好きなくせに、ブラックは飲めないんだぜ?」
ユンギさんは優しく笑う。
なんだか、うまく話をはぐらかされた気がする。
YG「じゃあ、またな。」
ユンギさんは背中を向け、手を振りながら歩いて行く。
その背中に少しだけ溜息がでる。
ほんと、みんなして何を私に隠してるんだろう。
『まぁ、いっか。』
きっといつか分かる時がくるだろう。
その、“いつか”が来た時には、彼は私の隣にいないなんて、グクと一緒にいることが幸せすぎて浮かれている私には、想像もできなかった。
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ヤンコチペン - コメント失礼します! ここから、ぐく氏たちはどうなっていくのか、気になってきました!笑 素敵な作品をありがとうございます!!応援しています! (2023年4月6日 23時) (レス) @page49 id: 257e9ab930 (このIDを非表示/違反報告)
狐兄弟 凌 - 後々グクたちは離れてしまうのかとかめっちゃ気になります!!くっつきグクさん可愛い!面白かったです (2019年11月2日 9時) (レス) id: 7d3711d128 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - はじめまして^^一気読みさせていただきました!凄く面白いです!一途に想い続けてくれるJKにキュンキュンさせられっぱなしでした(笑)続きも楽しみにお待ちしております!頑張ってください! (2019年10月21日 18時) (レス) id: 3fc92ffbb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まゆう | 作成日時:2019年10月21日 0時