キミに惚れられました。【JK】 (ページ46)

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『・・・うん、そうだよ。嫌い。
もう、会いたくない。

だから、幸太は今度はちゃんと大好きな人と幸せになってね。』

笑顔でそう伝える。

本当は嫌いではない。

あの頃はちゃんと好きだったし、今でも嫌いにはなれない。

けれど、3年間をキッパリ終わらせるために、彼と私の為に嘘をついた。

『じゃあ、今度こそ。
本当にさようなら。元気でね。』

私は幸太に背中を向けて歩き出す。

ジョングクくん、待ってくれてるかな。

道の両サイドに咲いているひまわり。

そのひまわりが、黄色く周りを照らし、私の進む道を応援してくれているようだった。

やっと
1歩前に進んだ私は、これからさらに前に進もうと思う。

ジョングクくんの答えはどうなのか・・・私には全く予想できない。

けれど、きっと彼は、どんな答えだったとしても、私の想いを受け止めてはくれるだろう。

ジョングクくんがたくさん好きをくれたから、今度は私から、ジョングクくんに好きを渡す。

アパートに近づくにつれ、心臓がうるさくなる。

もしいなかったら、どうしよう・・・という不安と、いたとしても、気持ちを伝えたところでどんな反応をするだろうという不安と・・・とりあえず、不安しかないらしい。

部屋の前に立ち、恐る恐るドアノブを回す。

けれど、それは途中で止まり、鍵がかかっていることを知らせる。

ジョングクくんに渡した合鍵は使われなかったらしい。

それもそうか・・・私はあの場では、ジョングクくんではなくて、元彼をとったんだ。

どんな理由があろうと、ジョングクくんにとってはそう見えたかもしれない。

そして、私を嫌いになったかもしれない。

“私の部屋で待っていて欲しい”その言葉に込めた思いは届かなかったらしい。

鍵を開け、中に入れば、電気もついていない暗い部屋が私を迎える。

さっきまで、ひまわり畑で彼は笑っていた。

私はその大好きなジョングクくんに、嫌われてしまった。

あの時、幸太と出会わなければ、今この時間も、2人で楽しく笑っていたのに。