4. ページ5
「ぼくのかお、なんかついてる？」
彼と目が合い、恥ずかしくなって視線を逸らす。
『助けてくださり、ありがとうございます。』
「いいえ〜。だいじょうぶそうで、よかった。たてますか？」
彼は手を出してくれるものの、その手を掴んでも私の足には力は入らない。
でも、これ以上迷惑をかけるわけにはいかないし・・・
『あの、もう大丈夫なので！
もう少しだけ、ここで桜を見て帰ろうと思うので、お先にお帰りください。』
凄い変な人だと思われるだろう。
でも、この際どう思われようが、迷惑をかけるよりはいい。
私は近くの桜の木を見上げる。
満開の桜、綺麗だなぁ。
街灯の光が当たっていないから私の目には真っ黒い花びらになって映ってるけど。
「おもしろいうそ、いいますね。
ばればれ、です。たてないんでしょ？」
ほら、すぐにバレたじゃんか。
男の人は、ははっと笑って、私を抱き上げた。
ん？抱き上げた・・・？
『え、ちょっ・・・』
「しっかりおれのくびに、つかまっててね。」
なんと今、人生初のお姫様だっこというものを、初対面のイケメンにされているではありませんか。
ちょっとだけよ？
ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ、背負って帰ってくれないかな？アパートすぐ目の前だし・・・なんて甘い妄想はした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2375人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ヤンコチペン - ぐく氏。それは、ずるいなー。笑 (2023年4月6日 21時) (
レス) @page49 id: 257e9ab930 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - 苗字が堀部だと……？ (2019年11月22日 18時) (レス) id: 78b69df457 (このIDを非表示/違反報告)
h(プロフ) - グクが爆イケすぎてたまらん (2019年10月20日 0時) (レス) id: 9473de3ca6 (このIDを非表示/違反報告)
Pちゃん（）(プロフ) - ぐぅちゃん、、、、ヤバすぎです！ (2019年10月15日 17時) (レス) id: 00ec3437ee (このIDを非表示/違反報告)
スア(プロフ) - ノンネッコヤって超キュンときますね！君は僕のものって言われてみたいです笑 (2019年10月14日 21時) (レス) id: 088a3a7f93 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まゆう
| 作成日時：2019年10月13日 14時
