キミに惚れられました。【JK】 (ページ38)

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あれから、犯人はすぐに捕まった。

もう、怯えることなく生活できるようになったはずなのだけど・・・

相変わらず、毎日迎えに来てくれるジョングクくん。

ストーカーの心配ないから、もう送ってくれなくて大丈夫だよって話したんだけど、俺が会いたいから会いに言ってるだけ！と即答。

いつの間にか季節は変わり、暑い夏がやってきた。

ジョングクくんと出会って3ヶ月がたっていた。

私たちの関係は依然として分からないまま。

進むこともなく、戻ることもなく。

それは、ジョングクくんが好きの先を言わないのもあるし、私の心がまだ、恋愛をできるほど立ち直れていないのもある。

いつになれば、私の中からあいつが消えるのだろう。

頭に浮かんだ顔を必死に消す。

JK「Aちゃん！」

『なに？』

JK「今、何考えてた？」

『あー、夏だなぁと思って。』

JK「Aちゃんは、夏嫌い？」

『んー、ちょっと。ジョングクくんは？』

JK「俺は、Aちゃんと一緒なら、春夏秋冬ぜーんぶ、好き！」

輝く笑顔でそう言い切るジョングクくん。

ジョングクくんの笑顔からは、好きという気持ちが伝わってくる。

それなのに、その先を言わないのは何でだろう。

付き合いたいの好きとは違う？

恋人になりたいとは思わない？

いつか韓国に帰るから？

もしかして、韓国に彼女が・・・？

この関係が進む勇気もないくせに、関係が進まないことへの不安を抱いてしまう。

そんな私の気持ちを察したのか、握っている手を引っ張って、軽くキスをするジョングクくん。

JK「好き！」

『ありがとうごいます。』

JK「あ！そうだ！

今度、デートしよう！」

『デート・・・？』

JK「今まで、一緒にお出かけしたことないよね？
Aちゃんの休みと、俺の休みが合わなくて。

ユンギヒョンが邪魔して、わざとその日にバイトいれてるんだけど。

今度の月曜！やっと休みを勝ち取れました。
デート！行きましょう！」

嬉しそうに言うジョングクくん。

私がその笑顔に弱いことを知ってる。

『うん！どこ行くの？』

JK「それは、内緒！
たくさん考えてるから、楽しみにしててね」

ジョングクくんはかなり嬉しいらしく、私と繋いでいる手をブンブン振っている。

JK「次の月曜日は、1日、Aちゃんといれるね！！」

笑顔でそう言うジョングクくんに、心の真ん中から温かくなっていく気がする。

ジョングクくんが好きだ。