キミに惚れられました。【JK】

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本当は遠回りしたら良いんだろうけど、ここを、遠回りすると15分は変わってくる。


今日は見た感じいなかったし、大丈夫だろう。


謎な自信を持って公園を横切ろうとした時、木の影から、あの男が出てくる。


「やぁ、Aちゃん、おかえり。
今日も可愛いねぇ。」



家はもう目の前なのに・・・男の不敵な笑みに、背中に冷や汗が流れるのを感じる。


さすがに、これはやばい。





『あの、もう、辞めませんか？
こんなことしてても、時間の無駄ですよ！！』


「なんでそんなことを言うんだい？
ずぅっと、きみを待っていたというのに。
今日こそ、きみを僕のものにするよ。」


一定の距離を取り続けていたはずなのに、後ろに迫ったフェンスのせいでこれ以上の逃げ場を失ってしまった。


「もう、きみは僕の物だよ。」



男はにやっと笑うと、私の両腕を掴みフェンスに押えつける。




なんで、ちゃんと遠回りしなかったんだろう。

なんで、もっと気をつけれなかったんだろう。


なんで、あの日水を渡してしまったんだろう。


怖さのあまり涙が次々と溢れ出てくる。


自分のしたことを後悔しながら、目を瞑り
ギュッと下唇を噛む。

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