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JK「今日は何時に終わるの?」
『秘密です。』
JK「教えてくれないんだ?いいよ。あのお姉さんに聞くから。」
ジョングクくんの視線の先には、カウンターでこちらをニヤニヤしながら見ている先程の同僚の姿。
『はぁ・・・今日は閉館後、することがあるので、少し遅くなります。』
JK「じゃあ、いつものベンチに座って待ってるね!」
そう言って席へと戻っていくジョングクくん。
ストーカーから助けてくれたのは嬉しいけど、これじゃあジョングクくんもストーカーだよ。
けれど、あのストーカーとは違って、待たれていても会いに来られても、全然嫌ではない。
むしろ、毎日あの姿を探してしまっている自分もいる。
最近、ジョングクくんがやって来るのは決まって18時。
それまで何しているかは分からない。
私は、ジョングクくんのこと、まだそんなに分かっていない。
季節の写真を撮りに来たって言ってたし、写真でも撮りに行ってるのかな?
「あの、図書館の人がお客さんに手を出して良いんですか?」
先程の女子高生に囲まれる。
めんどくさい。ジョングクくんのせいだ。
「仕事せずに、お客さんに手を出してますって、上の人に言おうかなぁ?」
「クレーマーじゃあん!」
それって、かなり理不尽なクレーマーじゃあん!
ジョングクくんを見れば、面白がって笑っている。
自分のせいだって分かってるのかな?
『客ではなく、利用者。図書館に来てくださる方はお客さんではなく、利用者の方です。
それと、私は別に手は出していませんよ。』
笑顔でそう伝えれば、さっきまで笑っていたのに、突然キッと私を睨む女子高生。怖い怖い。
「うざ。もう、あんたのこと言うから!」
カウンターの方に向かって行こうとする女子高生。
別にクレーム言われても良いんだけど・・・
始末書が面倒くさいなぁなんて思いながらその後ろ姿を見送っていると、女子高生の前に立ち、行く手を阻む男。
ジョングクくんや、そこで何してるの。
JK「図書館って静かにするところです。あそこの約束、見た?
あと、利用者に手を出すより、盗撮の方がいけないと思うんだけど・・・
これって、犯罪、だよね?上の人に言えば良い?
あ、それより警察か!」
静かに笑顔でそう話すジョングクくん。静かな怖さとはこういうことか。
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ヤンコチペン - ぐく氏。それは、ずるいなー。笑 (2023年4月6日 21時) (レス) @page49 id: 257e9ab930 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - 苗字が堀部だと……? (2019年11月22日 18時) (レス) id: 78b69df457 (このIDを非表示/違反報告)
h(プロフ) - グクが爆イケすぎてたまらん (2019年10月20日 0時) (レス) id: 9473de3ca6 (このIDを非表示/違反報告)
Pちゃん()(プロフ) - ぐぅちゃん、、、、ヤバすぎです! (2019年10月15日 17時) (レス) id: 00ec3437ee (このIDを非表示/違反報告)
スア(プロフ) - ノンネッコヤって超キュンときますね!君は僕のものって言われてみたいです笑 (2019年10月14日 21時) (レス) id: 088a3a7f93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まゆう | 作成日時:2019年10月13日 14時